サロンに所属しながらネイリストをしていると「独立して個人事業主として働きたい。」と考えることがあることでしょう。

しかし、はじめて独立する場合だと、どのような準備が必要になるかわからないことばかりかもしれません。

この記事では、そのようなお悩みにお困りの「独立して個人事業主のネイリストとして働きたい」方向けに独立に必要な準備について解説します。

ewaluでは、はじめての独立に不安を感じている方にも安心な、独立サポートを行っているため、すぐにでも解決したい方は下記リンクからお問い合わせください。

個人事業主のネイリストとして働く際に知っておきたいこと

 
独立スタート
ネイリストが個人事業主として働くときに必ず必要になるような資格はありません。

個人事業主として働く際は『開業届』を税務署に提出すると、特別控除を受けられるようになるので、提出するようにしましょう。

そもそも、個人事業主のネイリストとして働くということはどういうことなのか分からない方もいるかもしれません。

個人事業主とは何かというと、法人を設立せずに、個人で継続的に事業を行っている方のことです。

また、自分以外に従業員がいた場合でも、法人でなければ個人事業主という扱いになります。

個人事業主ネイリストになるには届け出は必要?

ネイルサロンを個人事業主として開業するときは、開業から1か月以内に『開業届』を税務署に提出する必要があります。

法人のように登記の必要はなく、提出の際に費用も掛かりません。

開業届を提出をしなくても罰則はありませんが、法律で義務付けられたものですので、必ず行うようにしましょう。

開業届を提出することで『青色申告』を行うことができ、特別控除を受けることができます。

もし、提出をしないと確定申告の用紙が届きません。

そのまま確定申告をしないでいると、脱税になってしまいます。

申告漏れだと判断された場合であれば追徴課税を払うことになりますが、悪質なケースだと判断された場合、『5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する』といった刑事罰を受けることになるので十分に注意しましょう。
脱税とは?個人事業主・法人がバレた時のリスク、申告漏れや所得隠しとの違いについても解説!

個人事業主ネイリストの働き方は?

サロン
個人事業主の働き方はすべて自分で決められます。

勤務時間や勤務場所、どのようなサービスをするかなどもすべて自分で決めることが可能です。

働き方の例は以下の4つです。

・シェアサロン型
・出張(訪問)型
・業務委託型
・面貸し(場所貸し)型

シェアサロン型

シェアサロン型は、副業として行いたい方や家事育児などで時間が取れない方におすすめの働き方です。
利用したい時に席ごとの場所を借りることができ、道具や設備が揃えられているため、費用の負担も少なく始めることができます。

利用料金やシステムはサロンによって違いますが、施術時間が前後することを考慮すると、日数単位や週単位で借りることのできるサロンを選ぶといいでしょう。

出張(訪問)型

出張型はすでに固定客がいる方や集客に自信がある方におすすめの働き方です。

お客様のご自宅や指定された場所で施術をします。

移動に時間がとられることもあり、1日の対応人数を増やすことが難しいかもしれません。

収入を安定させるには、常連のお客様が複数いることや、1件当たりの単価を高くすることが求められます。

しかし、場所代や交通費が施術費用に組み込めるためコストを抑えた経営をすることが可能です。

業務委託型

業務委託型はサロンと契約を結び、業務の一部を委託されて働く方法です。

雇用契約を結ぶわけではないため、基本的には月に何時間以上働かなくてはいけないという縛りはありません。

しかし、契約内容によっては勤務日数やシフトが決められていたり、業務内容が通常雇用のスタッフと同じこともあるため、契約をする前にしっかりと確認するようにしましょう。

給料は完全歩合制の形がほとんどで、月の売上の40~60%が収入とされます。

面貸し(場所貸し)型

面貸し型は営業中のサロンの一部を借りて働く方法で、自由度が高いため、メニューや施術内容のこだわりが強い方におすすめです。

業務委託型と違い、賃貸契約を結ぶため、サロンの営業時間外でも利用することができます。

給料形態はサロンによって違うため、何ヵ所か比較検討するといいでしょう。

面貸し型での働き方はewaluの開業支援のページでも紹介していますので参考にしてみてください。
ネイリスト・アイリスト独立開業支援サイト>ewalu【エワル】

どの働き方にも共通して言えることは、自分自身の行動が売上などの数字として、はっきり出るということです。

集客や経理など、すべて自分で行う必要がありますが、企業に所属して働くよりも高い収入を得ることも可能でしょう。

ネイリストはフリーランスになっても稼げる?働き方や収入についても解説 – ewalu エワル

個人事業主ネイリストの平均年収は?

個人事業主として働きたいと考える方は、平均年収が気になることかと思います。

厚生労働省が運営するjobtagの調査によるとネイリスト全体の平均年収は320万円ほどです。

ネイリスト – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

しかし、個人事業主として独立した方の平均年収はデータがないため、明確な数字を提示することができません。

そのため、あくまでシミュレーションをした場合の年収を出してみようと思います。

個人事業主のネイリストの働き方には様々あり、主な例は下記のとおりです。

・ネイリスト講師
・自宅サロン
・店舗
・賃貸マンション

ネイリスト講師

ネイリストの講師として働く場合、認定講師資格を持っているかで収入が変わってきます。

資格を持っていない場合は、月収20万円ほど、年収だと240万円~280万円ほどです。

資格を持っている場合だと、月収で25~40万円ほど、年収だと350~480万円ほどとされています。

ネイリストの給料はどれくらい?給料アップを目指す方法とは? – 黒崎えり子ネイルスクール

自宅サロン

例えば、1回あたりの施術金額を8,000円、1日の施術人数を3人、1か月の営業日数を20日とします。

施術金額(1回) 施術人数(1日) 営業日数(1ヶ月)
8000円 3人 20日

これらを掛け算した数値が売上ということです。

諸経費が1、2割かかるとされているため、売上から諸経費を引くことでおよその収入が計算できるので、今回は諸経費を2割として求めてみます。

計算式は以下のとおりです。

施術金額×施術人数×営業日数×=売上

売上-諸経費=利益

8,000円×3人×20日=48万円

48万円-9万6,000円=38万4,000円

年収にすると約460万円ほどになります。

店舗

基本的に自宅サロンと計算式が同じですが、今回はスタッフの人数を3人として計算してみます。

施術料金×1人当たりの客数×スタッフ数×日数=売上

売上-諸経費=利益

8,000円 × 3人 × 3人 × 20日=144万円

144万円-28万8,000円=115万2,000円

店舗運営の場合は自宅サロンと比べ、家賃や光熱費などの経費や人件費がかかるため、収入が下がってしまうかもしれません。

しかし、駅の近くや繁華街に店舗を持つことで、収入を上げることもできるでしょう。

賃貸マンション

こちらも計算式は自宅サロンと同じです。

賃貸マンションでは店舗ほどスペースがない場合が多いのでスタッフの人数を2人として計算してみます。

施術料金×1人当たりの客数×スタッフ数×日数=売上

売上-諸経費-人件費=利益

8,000円 × 3人 × 2人 × 20日=96万円

96万円-19万2,000円=76万8,000円

店舗を持つのと同様に、家賃や人件費などの経費が出るため、上記の金額からさらに引くことになります。

ネイリスト – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
ネイリストが独立したら年収/収入はどれくらいを目指せる?年収UPのコツや考え方について解説 – ewalu エワル

個人事業主は法人、フリーランスとは何が違う?

悩み
独立の方法について調べていると個人事業主のほかに法人やフリーランスという単語が目に入ります。

特にフリーランスは個人事業主と同じ意味合いで使うこともあり、違いがいまいちわからないこともあるでしょう。

ここからは開業の準備方法や運営方法にどのような違いがあるかも含めて解説します。

個人事業主

個人事業主は法人化せず、継続的に事業を行う人のことを指し、従業員がいる場合でも法人化していなければ個人事業主という扱いになります。

開業の際の手続きは税務署に開業届を提出するだけでOKです。

法人

法人は社会的活動を行う組織のことで、人と同じように法律によって義務と権利を認められています。

法人は会社法によって登記や定款などの作成が必要です。

費用面では、出資金(資本金)に制限はありませんが、登記には設立費用として少なくとも20万円はかかるとされています。

また、法人を設立して働く際は、個人事業主以上に社会的責任を負うことになることを忘れないようにしましょう。

フリーランス

基本的には組織に属さず個人で働くという意味では、個人事業主と同じととらえて大丈夫でしょう。

法律上の区分としては個人事業主呼び、働き方としてフリーランスという呼び方になるという違いです。

また、当たり前にはなりますが、フリーランスでも法人化した場合は個人事業主ではなくなるため、注意してください。

個人事業主として働くことのメリット・デメリット

ネイル
個人事業主のネイリストとして働くにはメリット・デメリットを知っておくといいかもしれません。

メリット

個人事業主のネイリストとして働くことのメリットは、自由に経営出来ることです。

営業時間や店舗の立地、料金などを自分で決められるため、短時間で収入を得ることもできます。

また、自分の個性を出すことがしやすいため、宣伝がうまくいけば集客を増やすことができるでしょう。

・自由に働ける
・年収UPが期待できる
・自分の個性を出せる

デメリット

個人事業主のネイリストは自由に働けることがメリットではありますが、逆に言えばすべて自分の責任になります。

そのため、施術のスキルはもちろんのこと、経営スキルも必要です。

・収入が安定しない
・集客が難しい
・経営スキルが必要

上記のようなデメリットがあるため、対策できるといいでしょう。

特に経営に苦手意識がある方はewaluで解決できることも多いので、お気軽にご相談ください。

個人事業主のネイリストとして働くために必要な準備とは

疑問
個人事業主として働くためにはどのような準備や手続きが必要か解説します。

主に必要になる準備は以下のとおりです。

・開業届
・確定申告(インボイス)
・社会保険

開業届

個人事業主のネイリストとして開業する際に必要なことは税務署に『開業届』1か月以内に提出することが義務付けられています

提出しないことでペナルティはありませんが、特別控除が受けられないことや確定申告の書類が届かない原因になるので必ず提出するようにしましょう。

確定申告(インボイス)

確定申告は収入から経費を引いた所得から、所得税を計算し、税務署に申告と納税を行う作業のことです。

企業に勤めている方は所属する企業が提出していますが、個人事業主の場合はこちらを自分で行う必要があります。

確定申告を行わないと当然のことですが、脱税になってしまうので、必ず行うようにしましょう。

社会保険

個人事業主のネイリストとして働く方には社会保険の加入義務はありません

もし加入する際の支払いは、従業員の給料から差し引いた分だけでなく、事業主が支払う分もありますので、事業を始めたての不安定な時期には加入しないという方法も手です。

また、社会保険には事業主を除いて従業員が5人未満だと加入ができない決まりがありますが、過半数の賛成があれば加入することができます。

経費関連の疑問は実際に行ってみると増えてくるかもしれません。

ewaluではそのようなお悩みに対して的確にアドバイスが可能ですのでご相談ください。

個人事業主のネイリストとして働く際は経営サポートを活用

ネイル
はじめて独立して個人事業主のネイリストをするとなると不安が尽きないでしょう。

そのような時は経営サポート利用することを強くお勧めします。

ewaluではネイリストとして独立を目指す方のサポートを行っており、経営に関してのアドバイスをすることが可能です。

・確定申告のサポート
・集客サポート
・ホットペッパービューティーの利用料金の半額を支援

上記は経営サポートの一部になります。

個人事業主で働く上で難しいとされる確定申告はLINEや面談を通して相談することができるため、安心して申請することができます。

集客サポート面ではSNSを利用したブランディングや広告戦略のスキルをアドバイス可能です。

iPad等の貸し出しを行っているため、パソコンがない方でもネット環境を十分に利用することができます。

また、予約につながりやすいホットペッパービューティーの利用料金の半額支援も行っているため、より充実した経営をすることができるでしょう。

お持ちの経営ビジョンによって、ぴったりのアドバイスやサポートをご提案させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

ネイリスト
ここまで個人事業主ネイリストとして開業するために必要なことを解説しました。

開業する手続きは簡単ですが、開業した後に準備や管理が必要であることがお分かりになられたかと思います。

ewaluでは開業サポートだけでなく、開業してからも手厚くフォローすることが可能です。

不安のある方はewaluにお気軽にご相談ください。

関連記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP