ここ数年、アイリストの業務委託という働き方が注目されており、サロンで経験を積んだ後に、業務委託を検討している方も多いのではないでしょうか。
何となくのイメージで「お給料が上がりそう。」「自由に働けそう。」と思っていても、いざ働いてみると、イメージと違ったと後悔してしまうことも少なくありません。
この記事では、アイリストとして業務委託で働きたいと考えている方に向けて、下記の内容について解説します。
・業務委託のメリット/デメリット
・業務委託が向いている人の特徴とは?
・お給料はズバリいくら?
・業務委託以外での働き方について
株式会社ewalu(エワル)では、アイリストを含めてこれまで100名近くの開業サポートを行ってきた実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
アイリストの業務委託の基礎知識
アイリストの業務委託は、正社員やアルバイトのような雇用形態のひとつであり、雇用主と契約書で契約を結んで勤務します。
サロンで働くスタッフとは違って、勤務時間に制約がないのが特徴です。
サロンや会社と雇用契約は結んでいないため、仕事内容や勤務時間は全て自分で自由に決めることができます。
また、お給料は月給制ではなく、施術数に応じて給料が変わる完全歩合制であり、施術した分だけ報酬が上がっていく仕組みです。
形態としては、フリーランスのような働き方をイメージすると分かりやすいかもしれません。
一方で、面貸しサロンという働き方も、近年増加傾向にあります。
面貸しとは、サロンの一部スペースを借りて、雇用契約を結ばずに独立した状態で働くことであり、自分のサロンを持たないフリーランスがイメージしやすいかもしれません。
施術スペースの利用料金は発生しますが、施術した分だけ報酬につなげることができ、勤務時間の融通も利きやすく、休日等の調整もしやすいでしょう。
業務委託と混同されがちですが、2つの大きな違いは、集客を自分で行うかどうかです。
アイリストの業務委託では、サロンが集客をしてくれますが、面貸しでは自分で集客を行い、お客様を呼び込む必要があります。
業務委託のメリット/デメリット
施術した分だけ、報酬を上げることができる業務委託ですが、メリット/デメリットとしては何が挙げられるのでしょうか?
ここからはアイリストの業務委託のメリット/デメリットについて解説していきます。
良い点と注意点を理解したうえで、業務委託が自分の理想の働き方かどうか、しっかり確認しておきましょう。
メリット
業務委託はフリーランスに近い働き方であり、正社員やアルバイトとは異なる魅力やメリットがあります。
働くサロンによって違いがありますが、主なメリットは下記の通りです。
- 正社員やアルバイトよりも稼げる可能性がある
- シフトをある程度自由に決められる
- 複数の店舗で働くことができる
- 施術に集中できる
アイリストの業務委託の給料は完全歩合制で、施術をした分だけ報酬が上がっていく仕組みになっています。
相場としては施術料の40~50%で、集客力が高くなれば多くのお客様に施術ができ、報酬アップにつながるでしょう。
また、正社員やアルバイトとは違って時間に拘束されることなく、シフトや休日を自由にカスタマイズすることができます。そのため、複数のサロンを掛け持ちして、予約が入っていない場合は別のサロンで働いたりと、自分のペースで働ける点が魅力です。
さらに、アイリストの仕事は施術だけではなく、集客などサロン経営に関する業務も存在します。
アイリストが業務委託で働く場合は、店舗や本部が集客を行うため、他の業務に時間を取られることなく、施術に集中することが可能です。
デメリット
アイリストが業務委託として働くということは、個人事業主になるということであり、サロンと契約を結ぶ場合、トラブルに発展するケースも少なくありません。
そのため、どのような所に気を付ければよいのか、注意点をあらかじめ確認しておくことが大切です。
考えられるデメリットとしては、下記のような点が挙げられます。
- 給料が安定しない
- 福利厚生がない
- 契約破棄のリスク
- 確定申告などを自力で行う必要がある
アイリストの業務委託は固定給や月給とは異なり、毎日の給料が不安定になるリスクがあります。例えば、病気や事故、家庭の事情などで働く時間が確保できなければ、その分お給料は減ってしまうのです。
そのため、施術のスキルや集客力を高めて自信をつけてから、業務委託という働き方を選択すると、未経験よりも安心して働くことができるでしょう。
また業務委託は、正社員にある育休・産休、資格手当、家族手当のような福利厚生がありません。そのため、福利厚生がない状態でも不自由なく生活していけるのか、事前にシュミレーションしておくと良いでしょう。
さらに、アイリストの業務委託は、正社員よりも契約を破棄されやすい傾向にあります。
サロン側は、施術スキルの高さを評価して契約を結んでいるため、サロンが求めるある程度のレベルを満たしていなければいけないのです。
アイリストの業務委託として契約書で結ばれている以上は、日々スキルを磨いていき、サロンに貢献していけるように努力していきましょう。
業務委託は集客を自分で行う必要はありませんが、正社員時代に会社が担当してくれた確定申告のような業務を、自分で行っていく必要があります。施術以外の事務的な業務も、責任を持って行うことができる自己管理能力が高い人には適していると言えるでしょう。
業務委託が向いている人
アイリストの業務委託は自由度が高く、正社員やアルバイトとは違った働き方のため、人によって向き・不向きが分かれやすいかもしれません。
ここからは、業務委託が向いている人の特徴をご紹介します。
施術が好きな人/技術がある人
正社員やアルバイトとしてサロンで働いていると、電話対応や掃除などの雑務が想像以上に多いと感じた方も多いのではないでしょうか。
一方で、アイリストの業務委託はフリーランスとしての契約のため、サロン内での雑務や集客をする必要がありません。
そのため、空き時間は施術の練習に使うことができ、アイリストとしての仕事に集中することが可能です。
付帯業務よりも施術をこなすことに喜びを感じる方や、フリーランスとして働いていける技術が身についているアイリストが、業務委託に向いていると言えるでしょう。
頑張った分だけ稼ぎたい人
基本的に業務委託の場合は、施術数によって給料額が異なる完全歩合制のため、施術をこなした分だけ稼ぐことができます。
アイリストの業務委託では、正社員やアルバイトと比べて高収入の割合が多い傾向にあるため、自分の施術スキルや工夫次第では、正社員以上に稼ぐことも夢ではありません。
アイリストとして稼いだ分の報酬をしっかり受け取りたい方や、自分の持つ技術に自信がある方に、業務委託という働き方はおすすめです。
一方で、安定した収入を得たい方や育休・産休などの福利厚生を重視したい方は正社員のような別の働き方を検討すると良いかもしれません。
変化に柔軟に対応できる人
アイリストの業務委託で働き始めると、サロンとの相性が良くなく辞めてしまった、経営不振で閉店してしまったなどのような、予想外の状況に陥るケースが多く見受けられます。
その際には、自分で新しいサロンを探して対応してしていくことが必要です。
また、アイリストとして収入を安定させるために複数の店舗と業務委託契約を結ぶことも想定されるため、変化に適応できる方が向いている働き方と言えます。
このように、業務委託は想定外の事態が起きたり、変化が激しい働き方のため、どのような状況になっても柔軟に対応できる力が求められるのです。
しっかり管理ができる人
アイリストとして業務委託で働く際に、金銭面や体調面で苦しむことにならないように、下記のことを自分でしっかり管理していく必要があります。
- 勤労時間
- 体調
- 集客や予約管理
- 会計や売上管理
- 確定申告や保険の管理など
アイリストの業務委託は、働き方を好きなようにアレンジしたり、ワークライフバランスを大切にしたりできることが特徴です。
一方で、基本的に何に関しても自分で行わなければならないため、マネジメントや自己管理能力が求められます。
働き方の自由度が高い分、仕事とプライベートのメリハリをしっかりと持って、責任ある行動をとるように心がけていきましょう。
業務委託のアイリストの給料例
求人情報には、業務委託での募集が多く掲載されており、インセンティブや研修などが充実しているサロンも増えているようです。
サロン側としても、人件費がかからない形態で契約を結ぶことに積極的なため、アイリストの業務委託は需要があると考えられます。
では一体、アイリストが業務委託で働く場合、月々のお給料はどのくらいになるのでしょうか?
ここからは、東京・大阪の首都圏と、福岡の地方都市に分けて見ていきましょう。
あくまでも、税金や各種保険料を考慮しない計算になっていますので、多少の前後差はあります。
① 【東京】
店舗A | 店舗B | 店舗C | |
---|---|---|---|
歩合 | 50~60% | ・フリー 35~45% ・指名 35~50% |
50%一律 (フリー+指名+店販売) |
想定年収 | 300~720万円 | 180~600万円 | 300~960万円 |
上記のように店舗によって売上の還元率は異なりますが、東京での平均給料は25~60万円の間であることが多いです。
東京のような都市圏で働きたい場合、地方都市と比べて家賃などのランニングコストが高額になる傾向にあり、立地のいい場所であればなおさら高くつくでしょう。
そのため、都市圏で働きたいアイリストはコストを抑えるために、業務委託という形で働いている方も多いようです。
② 【大阪】
店舗A | 店舗B | 店舗C | |
---|---|---|---|
歩合 | 35~55% | ・フリー 40% ・指名 50% |
・フリー 時給1,200円 ・指名 50% (店販20% 指名料全額バック) |
想定年収 | 300~600万円 | 240~1000万円 | 180~480万円 |
大阪の平均給料は、約20~50万円ほどになります。
アイリストの業務委託は、出勤日数や勤務時間を自分の都合で調整しやすいため、しっかり稼ぎたい20代から、家庭と両立したい主婦まで、幅広い層が活躍できる点が特徴です。
例えば、週5日フルタイムで月収40万円、週5日時短勤務で月収30万円、週2日フルタイムで17万円など、多くのアイリストが業務委託で自分の働き方を実現させています。
③ 【福岡】
店舗A | 店舗B | 店舗C | |
---|---|---|---|
歩合 | 【選べる制度】 ・保証給 18〜20万・技術歩合10〜17% ・完全歩合40%(技術歩合50%以上45〜50%) |
・フリー 40% ・指名 50% |
・保証給 23万円 ・売上50万円以上で5% ・売上100万円以上で10% |
想定年収 | 216〜540万円 | 200〜360万円 | 280〜600万円 |
福岡の平均給料は、約18~40万円程度です。
アイリストの業務委託は完全歩合制のイメージがありますが、サロンによっては最低保証給を設定している所もあります。
最低保証給とは、サロン規定の勤務時間や勤務日数の条件を満たせば、給料を保証してくれるというものです。
完全歩合制に不安がある方や、プライベートと両立したい方にピッタリの制度でしょう。
業務委託以外の働き方
アイリストの業務委託の働き方は、自由度の割合が高いとはいえ、雇用主と契約を結んでサロンで働きます。
サロンによっては店舗のルールが厳しく定められており、サロンのスタッフ時代の働き方に近いと感じる方もいるかもしれません。
そのため、独立を検討されている方は、他の働き方を検討してみるのも1つの方法です。
ここからは、アイリストの業務委託以外の働き方には何があるのかについて解説していきます。
面貸し
面貸しとは、貸しスペースや座席を貸し出すことです。
サロンオーナーが、空席やスペースを有効活用したい時に、アイリストに貸し出すケースが多くあります。
面貸しの特徴や、メリット/デメリットは下記の通りです。
【特徴】
・オーナーとの雇用関係ではない
・数ヶ月ごとなどの一定の期間に応じて契約を行う
・料金体系は時間制、日にち制/月額制、歩合制がある
・都市部で提供されていることが多い
【メリット】
・初期費用や固定費を抑えることができる
・開業まで時間がかからない
・手続きが最小限で済む
・比較的集客がしやすい
【デメリット】
・自分で集客を行う必要がある
・薬剤などの調達が必要
・サロンの一員として見られ風評被害を受けるリスクがある
【向いている人】
・コストやリスクを抑えて独立したい方
・フリーランスになろうか迷っている方
・東京や大阪などの都市部で働きたい方
シェアサロン
シェアサロンとは、サロン開業のために必要な設備や備品などが整っている場所を、一時的にレンタルすることができるサービスで、同業他社が集まるケースが多いです。
施術時間に合わせて、1~2時間など短時間で借りることができ、1時間当たり1,000円ほどになります。
シェアサロンの特徴やメリット/デメリットは下記の通りです。
【特徴】
・業務委託よりも還元率が高い
・集客等の運営は自分で行う
・美容所登録がある場所でなければいけない
・首都圏に多く、働く場所を選びやすい
【メリット】
・初期投資を抑えることができる
・資金面や経営面で失敗のリスクを最小限に抑えることができる
・不特定多数の人に住所を知られない
・立地が良いサロンで働ける可能性がある
【デメリット】
・自分で集客を行う必要がある
・独具や薬剤を自分でそろえなければならない
・東京や大阪の都市圏に限定される
【向いている人】
・店舗を持つ前に自分で稼ぐことができるかチャレンジしてみたい方
・低コストでリスクを負わずに開業したい方
・勤務時間や場所を柔軟に調整したい方
自分の店舗を持つ
アイリストが独立開業を考える際に、自分の店舗を持ちたいと真っ先に思い浮かべる方も多いことでしょう。
テナント契約は、ビルや商業施設の一角を借りて、独立した店舗として開業する形態になります。
テナントを借りて独立する場合の、特徴やメリット/デメリットは下記の通りです。
【特徴】
・開業資金の目安は300万円前後かかる
・居抜き物件であれば開業費用を抑えることができる
・美容所登録が必要
【メリット】
・集客が見込めそうな立地で開業できる
・内装工事が比較的自由でお店のコンセプトに合わせた雰囲気を作りやすい
【デメリット】
・初期費用が多くかかる
・家賃が高額になりやすい
【向いている人】
・ある程度の資金の蓄えがある方
・サロン経営の知識や経験を多く積んできた方
ewaluの独立サポート
ewaluの独立サポートでは、アイリストのこだわりや個性を大切にした開業支援を行っています。
正社員やアルバイトとは違って、今後は自分自身がサロンオーナーです。
サロンコンセプトやメニューの構成はもちろん、商材や店名、接客まで、これまでの経験を活かして自身のこだわりを貫くことができます。
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詳しい支援内容については、下記のページも合わせてご覧ください。
まとめ
アイリストとして業務委託で働くことは、魅力的な部分も多くありますが、自己管理が必要な働き方です。
特に初めて独立開業を考えている方は、集客や経営など慣れないことばかりで、サロン運営が上手くできるか気がかりなこともあるでしょう。
実は、ewaluで開業した方の8割が顧客0名からスタートしており、多くのアイリストがエリア平均以上の集客実績を残しているのです。
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