ネイルサロンの経営においてリピート率を上げることは、売上アップに深く関係しています。
リピート率が高い水準で維持されているサロンは、新規集客に必要以上にお金をかけなくても十分な売上を出すことができるので、安定した経営が可能です。
今回は、リピート率を上げるためにサロンでできることはないか知りたいという方向けに、ネイルサロンの平均リピート率や、リピート率アップのための方法について解説します。
ewaluでは、憧れの都会で開業をしたいと考えている方でも円滑にスタートできるよう、開業準備を一からサポートしますので、少しでも不安がある方はどうぞご相談ください。
ネイルサロンのリピーターとは
ネイルサロンの顧客は初めてサービスを利用する『新規顧客』と、継続的に利用してくれている『リピーター』の2つに分類されます。
マーケティングではリピーターの存在は重要視されており、売上の安定化を表す『5:25の法則』や、利益に関係する『2:8の法則』、費用対効果を示す『1:5の法則』について、理解しておくことが大切です。
→リピーターの離脱を5%抑えることができれば、収益が25%アップするというもの。
・『2:8の法則』
→売上の80%は20%のリピート顧客から生み出されるというもの。
・『1:5の法則』
→リピーターを維持/獲得する際にかかるコストを1と仮定した際に、新規顧客を獲得するためのコストはその5倍かかるというもの。
ネイルサロンのサービスによって、どのくらいの満足度を得られたかがリピート率の維持に大切なので、まずは現状のリピーターの割合を計算しましょう。
次の項目ではリピート率の計算方法と、理想のリピート率について解説しますので、是非ご参考ください。
ネイルサロンの理想のリピート率
リピート率とは新規のお客様が再度購入する割合を示すので、次の計算式を用いることができます。
(ある一定期間のリピーター数 ÷ 累計新規顧客数) × 100 = リピート率
ネイルサロンのリピート率の平均は20〜60%の範囲内に収まっていますが、安定した収益を出すためには、60%以上を目標に設定する必要があるでしょう。
新規集客数が同じサロンでリピート率に違いが出ると、売上にどのような影響を及ぼすのか、グラフを用いてご紹介しますので、ご参考ください。
【リピート率の低いサロン】
1か月目 | 2か月目 | 3か月目 | 4か月目 | 5か月目 | 6か月目 | |
---|---|---|---|---|---|---|
新規顧客(人) | 21 | 20 | 21 | 20 | 18 | 17 |
リピート顧客(人) | 3 | 9 | 15 | 21 | 27 | 34 |
合計(人) | 24 | 29 | 36 | 41 | 45 | 51 |
リピート率(%) | 14 | 22 | 24 | 26 | 27 | 29 |
【リピート率の高いサロン】
1か月目 | 2か月目 | 3か月目 | 4か月目 | 5か月目 | 6か月目 | |
---|---|---|---|---|---|---|
新規顧客(人) | 21 | 20 | 21 | 20 | 18 | 17 |
リピート顧客(人) | 5 | 19 | 32 | 48 | 59 | 69 |
合計(人) | 26 | 39 | 53 | 68 | 77 | 86 |
リピート率(%) | 24 | 46 | 52 | 59 | 59 | 59 |
ewaluでは顧客0人スタートの開業でも、1年後には顧客の8割以上がリピーターで埋まる人気サロンを目指すことは十分可能です。
独立後も安定して稼げるようになりたい方は、ewaluの開業サポートを検討してみてください。
リピート率の低いネイルサロンの5つの共通点
リピート率の向上がネイルサロンの経営において重要だということは、理解できたのではないでしょうか。
・技術面に不満がある
・接客態度があまりよくない
・他店と差別化ができていない
・ターゲットが絞れていない
リピート率の伸びない理由には、主に上記の5つが考えられるので、独立開業する際には必ず確認するようにしてください。
新規価格が安すぎる
新規集客のために、初回限定クーポンで価格を大幅に値引するのはNG行為です。
新規クーポンと、2回目以降のお客様が利用できるクーポンの価格に差がある場合、顧客はリピートするメリットを感じられないため、離客する可能性が高まります。
値段目当てで来店するお客様ではなく、サービスの価値を感じて来店するお客様を集めることを念頭に、価格を設定しましょう。
技術面に不満がある
当然のことかもしれませんが、ネイルの技術が低い場合、お客様の満足度は下がりやすいです。
サロン選びで失敗したと思われないためにも、自分が下記の項目に当てはまっていないか、確認するようにしましょう。
・爪の処理が上手くない
・施術時間が長い
一度信用を失えば、そのお客様からリピートされなくなるだけでなく、口コミに悪い評判が書かれる可能性もあるので、気をつけてください。
接客態度がよくない
施術がどれほど上手でも言葉づかいやマナーの悪いネイリストは、お客様から嫌がられてしまいます。
またお客様からの予約が増え、業務が忙しくなると仕事の疲れから無言になってしまい、退屈に感じさせる場合もあるでしょう。
居心地の悪いサロンにわざわざ行きたいという人はいないので、常に明るく接客ができているか注目してみてください。
他店と差別化ができていない
数多くあるネイルサロンの中から自店を選んでもらうためには、このお店でしか体験できない価値を提供する必要があります。
接客や技術で魅力的に感じる部分がない場合、お客様が自店より料金の安いサロンや、近所にあるサロンに取られてしまう可能性も高いので、気を付けましょう。
ターゲットが絞れていない
お客様の年齢/性別/職業などによって好まれる施術内容は異なるため、サービスを提供するためにはターゲット設定を明確にすることが不可欠です。
またターゲットが明確化されていないと、顧客満足度の低下になるばかりか、来店してもらいたいターゲットに魅力が伝わらず、集客効果が出ません。
集客力を上げるためにも『集客媒体をターゲットに適したものに変更する』、『特徴のあるキャッチコピーを考案する』といった工夫をしてみましょう。
2024.12.27
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リピート率アップのための施策7選
ネイルサロンのリピート率を上げるためには次の7つの方法が有効です。
・コミュニケーションの機会を増やす
・メニューやデザインの種類を増やす
・継続利用したくなる仕組みを作る
・その場で次回予約を取る
・ネット予約ができるようにする
・気遣いやおもてなしを行う
順番に解説していきますので、是非ご参考ください。
サービスの価値を高める
お客様がまた来たいと思うサロンにするためには、下記の4つのポイントに気を遣い、快適な空間をアピールする必要があります。
・親しみやすく丁寧な言葉遣いの接客
・衛生管理の徹底された環境
・長時間の施術でも疲れを感じない椅子や空調の効いた部屋
リピーターを増やすためには、お客様が求める感動的なサービスを提供し、一人でも多くのファンを手に入れましょう。
コミュニケーションの機会を増やす
初めて来店されるお客様は緊張していることも多いので、世間話や趣味の話をしながら心を開いてもらう時間を作ることも大切です。
楽しい会話で信頼関係を築くことができれば、お客様の方から自然に悩みを打ち明けてくれるかもしれないので、盛り上がる鉄板ネタを用意しておきましょう。
話を聞くときはアイコンタクトや相槌を交えながら、親身になって聞くことも忘れないでください。
メニューやデザインの種類を増やす
メニューやデザインにバリエーションがないとお客様に飽きられてしまう可能性もあります。
お客様に長く愛されるサロンにするためにも『季節やトレンドによって提供するデザインを変える』、『コースメニューやオプションメニューを展開する』などの工夫で、マンネリ化を防ぎましょう。
継続利用したくなる仕組みを作る
リピート率を向上させるためにはポイントカードや期限付きのクーポンを発行し、継続利用してもらうための仕組みを作ることも重要です。
クーポンの期限は長すぎても短すぎても効果がなく、リピーターとして定着しづらいので、1〜2か月ほどの期間を目安に導入してみましょう。
その場で次回予約を取る
施術が終わったら次回の予約日時を聞くのも、ネイリストの大切な仕事です。
次の日程を決めておくことはリピート率の向上以外に、サロン側と顧客側に次のようなメリットがあります。
・顧客:予約の煩わしさがなくなり、最小限の待ち時間で施術を受けることができる
また予約日が近づいてきたらリマインドメールも送り、お客様の予定に変更が無いか確認することも、忘れず行いしましょう。
ネット予約ができるようにする
ネット予約はサロンの空いている日時や時間帯がすぐに分かるので、予約が取りやすく、いつでも好きな時に予約をすることができます。
また予定の変更やメニューの変更がしたい場合には、予約ページから簡単に申請することができるので、電話でやり取りするのが苦手な方でも使いやすいです。
お客様からの予約を一括管理することができれば、ダブルブッキングの防止や業務効率化にも繋がるので、まずはLINE公式アカウントや専用の予約フォームなどを作成してみましょう。
気遣いやおもてなしを行う
リピート率を上げるためには他のサロンでは体験できない特別感を感じてもらうことが大切です。
特別感が伝わるサービス例にはどのようなものがあるのか具体的に挙げていきます。
・誕生月にはサプライズプレゼントを行う
・お手洗いにアメニティーを用意する
・会話の内容はメモを取る
どんなに小さな気配りでも親切心があればお客様に気持ちは伝わるので、簡単なことからでも始めていきましょう。
ネイルサロンで実践できるサービスについて知りたい方は『喜ばれるネイルサロンのサービス』で詳しく解説してますので、こちらをクリックしてみてください。
ネイルサロンを変える5つの理由
・値上げした
・担当のネイリストが退職した
・近所に他のネイルサロンが出来た
・予約が取れない
せっかくリピート率を上げるための取り組みを行っていても、このような場合には失客に繋がりやすいです。
サロン側で対処できることはないか、考えてみましょう。
サロン内の雰囲気が悪い
雰囲気の悪いサロンには、人が寄りつきづらくなってしまうので『スタッフ同士の仲が悪いサロン』や『スタッフが楽しそうに働いていないサロン』は、改善する必要があります。
従業員アンケートや面談等でスタッフの声を直接聞き、必要であればリフレッシュできる時間を作ると良いでしょう。
値上げした
クーポンの値引き額が少なかったり、指名料の高かったりすると、新規割引の受けられる他のサロンに乗り換えようと考える人は多くいます
価格改定はサロンを変える要因になりやすいので、周りのサロンの価格なども考慮しながら、慎重に行いましょう。
担当のネイリストが退職した
自分のお気に入りのネイリストが退職/独立した場合、そのネイリストに付いていくという人も多く、失客になりやすいです。
夢や目的があって退職する人を引き止めるのは難しいですが、職場環境が原因で退職する際には、店舗側で改善する余地があるので、退職理由はしっかり聞くようにしましょう。
スタッフに親身に寄り添えるオーナーは、信頼も厚いので、従業員の定着率の向上につながるかもしれません。
近所に他のネイルサロンが出来た
自宅から通いやすい場所に新しいサロンができれば、試しに利用してみたくなる方もいるでしょう。
自店と同じレベルのサービスで価格が安い場合、自宅から近いサロンを選ぶ可能性は高いので、リサーチは定期的に行い、ライバルに負けない戦略を立てるようにしてください。
予約が取れない
いつも予約が取れないサロンは、失客に繋がりやすいです。
タイミングが合わないだけであれば仕方ありませんが、予約の取れない状況が2回も3回も続けば、別のお店を探すということもあるので、注意しましょう。
喜ばれるネイルサロンのサービス
ネイルサロンでは平均して1〜3時間ほど施術に時間がかかるので、その間の時間を快適に過ごしてもらうためのサービスも提供することが大切です。
次の項目からは具体例を挙げつつ、解説していきたいと思います。
ドリンクサービス
施術中や待ち時間に喉の乾きを潤したいという方もいるため、ドリンクサービスは需要が高いです。
夏でも冬でも快適に過ごせるように、アイスかホットかも選べるようにしておくと、配慮のできるサロンということを訴求できるので、顧客満足度の向上にも効果があります。
リクライニングソファ
ネイル中は長時間同じ姿勢で過ごすので、腰や肩に疲れが溜まりやすいです。
その時に背もたれが倒せるタイプのソファがあれば、リラックスした状態で施術を受けてもらうことができます。
またクッションが欲しいという人もいるかもしれないので、一緒に用意しておくのもオススメです。
ハンド/フットマッサージ
仕事や家事、育児のリフレッシュの機会として利用する方も多いので、施術の最後にハンドマッサージやフットマッサージを行うときっと喜ばれるでしょう。
ハンド/フットマッサージの簡単な民間資格に挑戦して、サービスの質を高めてみるのもオススメです。
フットバス
フットバスを使ったリラクゼーション法をネイルサロンで取り入れるのも良いかもしれません。
フットバスは体全体の血流を促進させる効果や、浮腫やだるさを改善することが出来る他、女性に多い冷え性にも効くので満足度は高いです。
おしぼり
温かいおしぼりは手を清潔にするだけでなく、手の血行を促進することもでき、施術がしやすくなる効果があります。
温かいおしぼりはどの季節でも使えますが、お客様の中には夏場に温かいおしぼりで手を拭くのが苦手な方もいるかもしれません。
どのような状況にも対応出来るように、冷たいおしぼりも用意し、気遣いのできるサロンをアピールしましょう。
ひざ掛け
ひざ掛けは冷えた足元や膝を温められる以外に、ネイルの施術の時に出てくるダストが衣服や荷物につくことも防止できます。
ネイリストにとって、ダストが舞うことは施術をするうえで仕方の無いことと考えているかもしれませんが、お客様の中には気になっている人も多いようです。
他のサロンと差別化するアイデアが浮かばない人は、ひざ掛けを一枚用意するといった簡単なことから始めてみましょう。
タブレット
ネット環境さえ整っていれば、タブレットを導入するのも良いかもしれません。
タブレットはサブスクリプションに加入していれば、雑誌や漫画、映画を個別に提供することができます。
紙媒体で毎月購入するよりも経費削減になるので、是非検討してみてください。
スリッパ
靴のままではリラックスできないので、サロン内ではスリッパに履き替えてもらうのも良いかもしれません。
スリッパは毎回消毒/殺菌して、衛生面にも気を遣っていることをアピールしましょう。
リペアの割引システム
爪の乾燥や栄養不足、衝撃が加わることが原因で、ネイルに亀裂が入ったり、ジェルネイルが浮いてきたりすることは良くあります。
その際ネイルオフや爪を切って対応する方もいるかもしれませんが、ネイルを補強/修理することで長持ちすることも可能です。
気軽にリペアを利用してもらうためにも、リペア専用の割引クーポンを発行し、お客様がサロンを利用しやすい環境を整えましょう。
リピート率で差をつけたいならewaluで開業
ewaluでは、ネイリストでこれから独り立ちしようと考えている方向けに、開業支援を行っています。
支援内容については下記で3つご紹介しますので、最後までご覧ください。
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SNSの運用をサポート
ネイルサロンの集客を最大化させるためにはSNSを運用し、自店のブランディングを確立させることが重要です。
ewaluではサロンの強みをしっかりアピールできるように、バックアップしていきますので、困ったことがあれば何でも相談してください。
安定した収入の獲得
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開業者の平均月収は47万円と、一般的なサロンスタッフよりも高いので、お給料面で不安がある方はどうぞご検討ください。
まとめ
今回はリピート率を上げるための具体的な施策や、ネイルサロンにあると嬉しいサービスについて解説してきました。
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