ネイリストの働き方はさまざまな形態がありますが、近年関心を集めているのが業務委託です。

ネイリストとしてこれから業務委託で働きたいと思っている方にとって、お給料やメリット/デメリットは気になるところでしょう。

今回は、ネイリストが業務委託で働く方法から、どのような人に向いているのかまで、徹底解説していきます。

株式会社ewalu(エワル)では、ネイリストを含めてこれまで100名近くの開業サポートを行ってきた実績がありますので、ぜひ参考にしてください。

ネイリストの業務委託の働き方

ネイリストの業務委託は、雇用契約ではなく、ネイルサロンと個人事業主という対等な立場で契約を結ぶ形になります。

業務委託の働き方は、主にネイルサロンのスタッフとして業務委託を受けて働く方法と、空きスペースを借りてネイルサロンを運営する方法の2パターンです

それぞれの詳細について、次の項目でご紹介します。

業務委託の働き方

ネイリストの求人サイトを見ると、正社員と隣り合わせで業務委託の募集を行っているサロンが数多く掲載されています。

この場合は、ネイルサロンと個人事業主としての業務契約になり、正社員とは異なる雇用形態です。ネイリストで業務委託として働く方法は、2つに分けられます。

1つ目は、一般的なスタッフと同様の働き方です。

具体的には、お客様への施術だけではなく、集客対策や予約/顧客管理、電話対応、掃除などの付帯業務も行っていきます。

中には店舗のルールが厳しく決められている所があり、サロンスタッフとして働いていた時代と働き方が変わらないと感じるかもしれません。

2つ目は、施術だけを行い、成果に対して規定の報酬を受け取る方法です。

完全歩合制で、ネイリストとしてサロンワークに集中することができるため、頑張った分だけ収入を上げることができるでしょう。

ネイルサロンによって募集内容はさまざまであり、経験者のみならず未経験者を募集しているケースも多く見受けられます。

独立支援を活用した業務委託

ネイリストの独立支援では、美容サロンの空きスペースを活用して開業するスタイルも、業務委託に含まれます。

ネイリストの独立支援として、自分のお店を持ちたい方の独立開業をサポートしてくれる企業があるのです。

契約を結ぶ企業によって、サービスや雇用形態も変わってくるため、事前に募集要項をしっかり確認しておきましょう。

独立支援を活用する場合と、自分で独立する場合の違いは、業務上の契約を交わす相手がいるかどうかです。

自分で独立をする場合、サロンオーナーは自分自身であり、誰とも契約を行う必要がないため、業務上の全てのことを自分で決めて進めていかなくてはなりません。

例えば、ネイルサロンの物件契約や集客対策、資金調達、施術スペースの内装工事などが挙げられます。

そのため、1人で独立開業を行っていくためには、ある程度のコストや時間がかかることを覚悟したうえで、準備を進めていく必要があるでしょう。

ネイリストが業務委託で働くメリット/デメリット

ネイリストが業務委託で働くと、正社員や自分で独立開業する場合とは異なるメリット/デメリットがあるのです。

下記の項目から具体的に解説していきます。

メリット

サロンによってネイリストとの契約内容は異なりますが、業務委託を選ぶメリットとしては、次のようなものが挙げられます。

  • 収入UPを目指せる可能性がある
  • 独立に近い形で開業することができる
  • 費用を抑えて開業することができる

正社員のネイリストは、毎月のお給料が固定で決められていることが多いですが、業務委託は完全歩合制の割合がほとんどです。

ネイリストとして業務委託で働けば、施術するお客様の人数や働き方によって、正社員時代よりも収入を上げることができます。

また、ネイリストの業務委託はサロンと雇用関係の契約書を交わさないため、シフトを自由に決めることが可能です。契約内容によっては、服装や施術道具、料金プランなども自由に決めることができるため、自分のこだわりを出すことができるでしょう。

さらに、ewaluのような独立支援を活用する場合、物件の契約や内装工事、集客対策が必要ないため、初期費用を抑えて開業することができます

弊社では、ネイリストの方が希望するエリアから、美容サロンを選んで開業するスタイルです。

そのため、人が集まる好立地のサロンを選べば、集客に悩むことなく、施術に集中できるでしょう。

実際に希望のエリアで開業できた方の声をご紹介していますので、合わせてご覧ください。

デメリット

一方で、ネイリストが業務委託で働くデメリットには、下記のような項目が考えられます。

  • サロンスタッフ時代とほとんど変わらないケースもある
  • 福利厚生がない/税金や保険の申請を自分で行う必要がある
  • 完全に自分独自の働き方ができない可能性がある

サロンとネイリストとの業務委託内容にもよりますが、施術以外の事務的な業務を行わなければいけない場合があります。

売上や在庫管理、お客様とのやり取りなど、サロン運営に欠かせない業務は数多くあり、サロンスタッフとして働いていたら分担できていた仕事も、自分で行わなければなりません。

また、正社員のネイリストであれば受けることができていた福利厚生や、保険/税金の申請サポートも業務委託では全てなくなってしまいます。個人事業主は、正社員とは異なるため、育児支援や住宅手当、家族手当などは利用できません。

国民健康保険/国民年金の手続きや税金の支払いは、個人事業主として忘れてはいけない項目ですので、注意が必要です。さらに、ネイリストの業務委託は、基本的に出勤日数を自由に決めることができますが、勤務先の営業日に応じた業務形態になることもあります。

そのため、自分が思い描いていた勤務スタイルではなかったと後悔しないように、契約前に勤務内容を確認しておきましょう。

業務委託は儲かるのか?

ネイリストの業務委託は、実際に儲かるのでしょうか?

ここからは、エリアごとのお給料の相場や、未経験者と経験者とのお給料の差についてご紹介していきます。

業務委託の給料相場

ネイリストの業務委託はいくら稼ぐことができるのかは、しっかり確認しておきたい項目です。

ネイリストの業務委託の求人情報でも、給料相場が掲載されていますが、完全歩合制で働くことになります。

歩合の割合は、サロンとの契約によって決まりますが、売上の40~60%に収まることが多いです。

また月給に関しては、1日の勤務時間や週の勤務日数、価格設定によって変わってきます。

給料相場の目安をエリアに分けて下記の表にまとめました。

東京 大阪 福岡
歩合 45~60% 40~50% 40~50%
想定月収 25~60万円 20~50万円 18~45万円

例えば、月の売上の60%が報酬になるサロンで、業務委託を受ける場合、客単価1万円で1日に50人の顧客に施術をした際の報酬は、30万円になります。

そこから、材料費2万円と広告費1万円を差し引いた、27万円が手取り額です。

材料費と広告費はあくまでも目安となりますので、一例として参考にしてください。

未経験の場合

ネイリストが未経験で業務委託を受ける場合、歩合は売上の40%~、想定月収は18万円~が目安です

サロンによっては売上に応じて、還元率が高くなったり、最低保証給が設けられていたりと、未経験でも安心して働けるような制度が整っています。

また、将来の独立を視野に入れた支援も取り入れており、仕入れルート作りや経営ノウハウについて学べる機会を提供しているサロンもあるようです。

頑張った分だけインセンティブが加算されるケースもあり、ネイリストとして飛躍できるモチベーション維持にもつながっていきますので、業務委託の募集要項はよく確認しておきましょう。

経験者の場合

ネイリスト経験者の業務委託の場合、歩合は売上の40~60%、想定月収は20~80万円が目安です。

経験年数や店長候補としての採用など、募集条件によって還元率や想定月収に幅がありますが、中には前職のお給料を保証してくれるサロンもあります。

また、必要資格にネイリスト検定や、ジェルネイル技能検定の資格を取得していることが必須のサロンもあるため、資格を持っていない場合は、今のうちに挑戦しておくと良いでしょう。

さらに、結婚や出産でブランクがあるネイリストでも、ライフステージに合わせて給与体系を柔軟に対応してくれる所は、業務委託ならではの特徴になります。

給料相場シミュレーション

前の項目でもご説明したように、エリアや実務経験の有無によって、お給料に差があることが分かりました。

では、実際にネイリストとして業務委託で活躍している方は、いくら稼いでいるのかについて、シュミレーションをしてみましょう。

ここでは、時給制と成果報酬制の2種類を取り上げて、収入の想定を行います。

【時給制】
時給1,400円・1日8時間勤務・22日営業の場合
1,400円×8時間×22日=246,400円

ネイリストの業務委託契約では労働法が適用されず、最低賃金はありませんが、時給制の契約では最低賃金を下回らないように、最低保証給を設定しているケースがあります。

【成果報酬制】
週休2日・歩合指名55%/フリー44%/店販20%の場合

項目 売上 報酬
指名 約68万円 約37万円
フリー 約33万円 約14万円
店販 約1.8万円 約3,600円
合計 約102.8万円 約51万円
その他諸手当 約3.1万円
合計報酬額 約54.1万円

成果報酬制については、税が含まれているのか、材料費が引かれるのかは、サロンによって異なるため、あらかじめ確認しておく必要があります。

業務委託で失敗しないためのポイント

業務委託で働き始める前に確認しないと、「こんなはずじゃなかった!」と後悔をしてしまうかもしれません。

ここからは、ネイリストとして業務委託で失敗しないためのポイントを解説します。

報酬割合を確認する

ネイリストの業務委託が掲載されている求人情報や、ホームページなどで報酬割合をチェックするようにしましょう。

成果報酬の場合は、施術代金の〇〇%の支払いという規定があり、フリー/指名/店販の還元率が記載されています。

ここで注意していただきたいのが、還元率の相場感を見極めることです。

例えば、還元率が40〜50%の場合、大体のネイリストは40%だと見込んでおいた方が良いでしょう

50%もらえるのは、経験歴の長いベテランのアイリストのケースが多く、駆け出しのネイリストが業務委託で働く場合、少ない割合からのスタートになる可能性が高いです。

前の項目でもご説明しましたが、歩合の割合は40〜60%のサロンが多く、ベテランのネイリスト以外は40〜50%の報酬割合が多い傾向にあります。

契約内容を確認する

ネイリストがサロンと業務委託契約を結ぶ前に、必ず契約書で内容を確認しましょう。

主な確認事項は下記のようなものが挙げられます。

  • 業務内容
  • 施術道具や材料費の支払いの有無
  • 家賃や光熱費の支払いの有無

中には、業務内容がお客様への施術のみというサロンもありますが、売上や予約管理、電話対応、掃除などのような付帯業務が含まれるサロンも多いのが現状です

また、施術で使う道具や消耗品はサロンが準備してくれるのか、自分で調達しないといけないのかもサロンによってさまざまです。

場合によっては、売上や契約年数によって支払う金額が変わることもあります。

契約内容を十分に確認せずサインしてしまうと、後から問題があった時でも、対処できなくなってしまいますので、細心の注意を払いましょう。

集客支援があるかどうか

ネイリストが業務委託で働く際に注力したいのが、集客です。

業務委託で働き始めた時点では、顧客がついておらず、毎月の固定費の支払いで収益が赤字になってしまう可能性も考えられます。

ネイリストが独立型に近い業務委託で働く際は、集客を自分で行う必要があるため、集客サポートがあるサロンを選んで契約するのがおすすめです

制度が充実しているサロンでは、独立開業の支援を行なっており、顧客が0からでも集客をサポートしてくれます。

ewaluで開業したアイリストの8割は顧客0からのスタートでしたが、集客媒体での実績はなんとエリアで平均以上!

そもそも人が集まりやすい好立地で働くことができ るため、高い集客力が期待できるのと、経験豊富なプロによる集客媒体の広告戦略で、ここまで結果を残せているのです。

さらに、ホットペッパービューティーの1年目の掲載料を半額負担しているのも、弊社ならではの嬉しい特典になります。

集客サポートについては、下記のページで詳しくご覧ください。

業務委託を向いている人

一体、どのようなネイリストが業務委託に向いているのでしょうか?

業務委託を選ぶべき人の特徴をご紹介していきますので、自分に適した働き方かどうかの参考にしてください。

  1. 将来独立や開業を考えている人
  2. 資金面で独立開業を諦めている人
  3. 今の収入よりもたくさん稼ぎたい人
  4. 勤務時間や休日を柔軟に決めたい人

ネイリストの業務委託はサロンのスペースや施術道具を借りれるケースが多いため、経済的な負担が少ないことが特徴です。

また、成果報酬制の場合、多くのお客様に施術をするほど収入が増える仕組みであり、正社員で固定給で働いていた時よりも、収入を上げることができるでしょう。

さらに、ネイリストの業務委託は雇用契約を結ばないため、勤務時間や休日を自分で自由に決められるようになり、主婦の方にもピッタリです。

将来独立や開業を考えている方は、独立支援サービスを活用すれば、経営や集客について学ぶことができ、非常に大きいメリットになります。

ewaluでは、今後独立を考えている人に向けて開業支援を行っており、特徴は下記の通りです。

・開業資金0円で開業可能
・家賃や光熱費の支払いは不要
・還元率は60~80%と高額歩合
・シフトや休日は完全自由

弊社はネイリストのこだわりや個性を大切にして、一人ひとりに合わせたサポートを徹底しています。

個別相談も行なっていますので、まずは今の悩みや不安をお聞かせください。

お問い合わせは下記のフォームからお気軽にどうぞ。

まとめ

まとめ

ネイリストとして業務委託で働くことは、収入UPや低コストでの開業など、これまで実現できなかったことが可能になります。

その一方で、サロンを運営していく中で責任や業務量の負担は大きくなるため、独立支援サービスを上手く活用していくと、効率よく働くことが可能です。

ewaluでは、ネイリストの方が施術に集中して業務委託で働けるように、経営戦略から集客、事務手続きまで、きめ細やかなサポートを提供しています。

さらに、技術や集客の教育体制も充実しており、将来の独立開業を見据えた準備として、大きな足掛かりになることでしょう。

弊社の独立支援サービスについて詳細を知りたい方は、下記のフォームからお気軽にお問い合わせください。

関連記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP