ネイリストを目指す方の中には、ゆっくり時間をかけてでも自分のペースで学習を進めていきたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

今回は独学でネイリストを目指す方向けに、独学で取得できるネイル資格の限界と、ネイルの技術練習の流れについて解説します。

株式会社ewaluでは、多くのネイリストの独立開業を支えてきた実績と、94%以上の方が開業にご満足いただいているというデータがあります。

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独学でネイリストを目指す方が気になっている事

独学でネイリストを目指す方が気になっている事

まずは、独学でネイリストを目指す方の多くが気になっていることについてお答えしていきたいと思います。

ネイリストは何級から働ける?

ネイリストとして働くためには、何級の資格が必要なのか知りたいという方もいるかもしれません。

リジョブなどの求人サイトで未経験採用を謳っているネイルサロンは多くありますが、そのほとんどがネイル検定2級以上の取得を条件にしています。

理由としてはネイル検定3級では、ネイルの基礎的な知識や技術を要していることの証明にしかならないため、実際の現場で即戦力として採用されづらいようです。

プロのネイリストと同等の実力を示すために、より高いレベルの資格に挑戦したいという方は『ネイリスト検定2級以上を独学で取得することはできる?』の項目をご参考にしてください。

参考:東京都 未経験歓迎 ネイリスト(リジョブ)

ネイリストに向いている人の性格

自分はネイリストに向いているのか不安になっている方もいるのではないでしょうか。

プロのネイリストに共通する特徴や性格は下記の通りです。

・流行に敏感
・ネイルが好き
・絵を描くのが好き
・アイデア力がある
・学習を続けるのが好き
・人と会話をするのが好き
・細かい作業をするのが好き
・身体的にも精神的にも強い

ネイリストになる前に自分の得意な事や好きなことは何か、分析をして足りないところは補っていきましょう。

一人前のネイリストになるまでの期間

プロのネイリストを名乗るために必要な経験年数は定められていませんが、サロンで3年以上の経験を積んでから独立に動き出す方は多くいらっしゃいます。

アシスタント期間中は先輩ネイリストの動きをよく観察し、先回りができるように行動する事でより早く技術が習得できますので、まずはサロンワークの基本から身に着けていきましょう。

サロンワークについての理解を深められれば、独立後もスムーズにサロン運営を行うことができるようになるはずです。

ネイリストを目指す場合の年齢制限

ネイルサロンのスタッフは20〜30代の若い女性が多いですが、特に年齢制限などはなく10代から60代以上の方でも問題なく働くことができます。

ただし年齢が上がれば体力的につらいと感じる場面は必ず出てくるので、その都度働き方の見直しを行うようにしましょう。

ネイリストを辞める人の割合

せっかくネイリストになっても、何らかの理由でプロになる夢を諦めてしまう人は多いのが現実です。

実際に新卒でネイルサロンに就職したスタッフの1年以内の離職率は50〜80%と言われていて、大学卒業後一般企業に就職した人の離職率が約18%なのと比較するとかなり高い数値と考えられます。

ネイリストの離職率の高さの原因について知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

ネイリストが苦労している5つのこと

ネイリストとして現場で働いてみないと分からない苦労話はいくつもあります。

この項目ではネイリストの大変なところを5つご紹介しますので、頭の片隅に入れておきましょう。

・アシスタント期間が長い
・身体的に負担がかかる
・接客が大変
・人間関係が悪い
・トレンドや技術を学ぶ必要がある

もし人間関係や休みの少なさに不満がある場合は、ネイルサロンで働くこと自体が不向きな可能性があるので、独立することがオススメです。

ネイリスト検定2級以上を独学で取得することはできる?

ネイリスト検定2級以上を独学で取得することはできる?

ネイリスト検定3級は独学でもしっかりと勉強すれば合格することは難しくありませんが、2級以上になると少し難易度は高いです。

まずは独学が難しいと言われている理由をいくつかご紹介します。

・苦手なジャンルがあっても上手くならない
・分からないことがあった時に相談できる相手がいない
・現場に立つためには研修が必要なので、採用されづらい
・基礎ができていないので、いざという時に応用が効かない

将来的にプロのネイリストとして活躍したいと考えているのであれば、ネイルスクールでしっかりとした教育を受けることをオススメします。

独学でネイル検定を合格するために必要な本

独学でネイル検定を合格するために必要な本

それでも独学で勉強をしてみたいという方は、次の項目で紹介する本を購入すると良いでしょう。

ネイリスト技能検定完全対策バイブル

ネイリスト技能検定完全対策バイブル

『ネイリスト技能検定完全対策バイブル』は、NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)から発行されているネイル検定の試験対策用の本です。

1級から3級までの実技試験/筆記試験の内容が一冊に分かりやすくまとめられています。

本体価格は2000円

参考:最新版 ネイリスト技能検定 1級・2級・3級 完全対策バイブル

日本ネイリスト協会JNAテクニカルシステムベーシック

日本ネイリスト協会JNAテクニカルシステムベーシック

『日本ネイリスト協会JNAテクニカルシステム』もJNAから発行されているネイル検定の試験対策用の書籍です。

次のようなネイル検定の3級、2級で出題されている内容を網羅的に掲載しているので、1級から3級までの実技試験/筆記試験の内容が一冊に分かりやすくまとめられています。

・基礎理論
・ネイルケアの技術
・リペア
・ネイルアート

本体価格は4500円

参考:JNAテクニカルシステムベーシック

JNAテクニカルライブラリーDVD

JNAテクニカルライブラリーDVD

『JNAテクニカルライブラリーDVD』はネイル検定の試験合格に必要な技術を動画で確認することが可能です。

テーブルセッティングやネイルケア、カラーリングの流れをしっかり身に着けることができるでしょう。

本体価格1900円

参考:JNAテクニカルライブラリーDVD

ネイリスト技能検定試験 公式問題集

ネイリスト技能検定試験 公式問題集

『ネイリスト技能検定試験 公式問題集』は日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)から発行されている筆記試験に特化した問題集です。

ネイル検定1〜3級に合格するまでの道のりや出題される知識、理論などを実際の試験問題に沿った形式で学ぶことができますので、気になる方は是非ご購入ください。

本体価格4000円

参考:ネイリスト技能検定試験 公式問題集

独学でネイル検定を合格するために必要な道具

独学でネイル検定を合格するために必要な道具

ネイル検定を受ける際に準備しなければならない道具は下記の通りです。

・フィンガーボウル
・ネイルブラシ
・ガーゼ
・タオル
・トレイ
・ペーパータオル
・アームレスト
・ウェットステリライザー
・ファイル類
・ポリッシュリムーバー
・コットン類
・消毒剤
・液体ソープ
・キューティクルリムーバー/キューティクルクリーム
・ポリッシュ類
・ゴミ袋
・モデルハンド
・エメリーボード

全て買い揃えるのに26,800~40,400円かかります、

フィンガーボウル

フィンガーボウルは甘皮処理やジェルネイルのオフをするときに、ぬるま湯を入れておくための道具です。

大体500円程で購入することができますが、デザインにこだわりがない方は100均で購入をすると良いでしょう。

ネイルブラシ

ネイルブラシはネイルアートやジェルネイルを行う時に使われる道具で、油分や汚れなどを取り除くために使うものです。

1000円ほどで形状の違うブラシが入ったセットを購入することができます。

ガーゼ

ガーゼはネイルプレートやキューティクルを綺麗にふき取るための道具です。

300〜400円で買うことができます。

タオル

タオルは下記の3つの場面で使います。

・ぬるま湯で濡らした手をふき取る
・アームレストに巻く
・テーブルの上に引く

3枚別々に用意するのであれば、1000〜1500円で揃えることが可能です。

トレイ

トレイを使用すると机の上の物がすっきりして見えます。

トレイの上に置く物は下記の通りです。

・左側:ガーゼ、タオル、ネイルブラシ
・右側:その他のネイル用具/用材

どちらも100均で揃えることができます。

ペーパータオル

ペーパータオルは机の上を衛生的に保つために敷くものです。

汚れたらその都度取り替えられるように、複数枚あると良いでしょう。

複数枚入ったセットは300〜1000円ほどで購入することができます。

アームレスト

アームレストはネイルを爪に塗る際に腕を置いて、安定させるために使用します。

タオルを丸めて代用することもできますが、新しくアームレストを購入する場合、1,000〜5,000円ほど必要です。

ウェットステリライザー

ウェットステリライザーは下記の4つの用具を入れておくために使います。

・ウッドスティック
・ピンセット
・キューティクルニッパー
・メタルプッシャー

消毒剤で変色してしまうものは使用できないので、他の容器で代用しようと考えている方は注意して購入しましょう。

専用のものを購入する場合は500〜1,000円で手に入ります。

ファイル類

ネイルファイルを立てて置いておくための容器も必要です。

100〜500円で購入できますので、忘れず用意しましょう。

ポリッシュリムーバー

ポリッシュリムーバーはマニキュアやカラーポリッシュを早く綺麗に落とすために使用するアイテムです。

セルフネイルで使用するものであれば安く購入することができますが、検定で使用するのであれば600〜2,000円の価格帯で探しましょう。

コットン類

コットンは手指の消毒時やポリッシュリムーバーを染み込ませる時に使用します。

箱に入った物であれば500〜1,500円で買うことが可能です。

消毒剤

手指の消毒やネイル用具などの消毒に使用するほか、爪の表面に付着したカスや油分、水分を除去するときにも役立ちます。

消毒用エタノールは種類が多くありますが、スーパーやドラッグストアにある600〜900円のものを購入することがオススメです。

液体ソープ

検定では液体ソープをフィンガーボウルの中に数滴たらして置いておく必要があります。

一般的に使われる殺菌作用のある石鹸であれば良いので、250〜500円で用意することができるでしょう。

キューティクルリムーバー/キューティクルクリーム

ネイル用材 使用用途
キューティクルリムーバー 甘皮を柔らかくしたり、カスを取りやすくする
キューティクルクリーム 甘皮の保湿を行う

キューティクルリムーバーとキューティクルクリームの用途は上記の通りです。

どちらも1,000〜2,500円程で買うことができます。

アート用品

アクリル絵の具や筆、パレットといったアート用品も用意しておきましょう。

全て合わせても2,500〜3,000円ほどで揃えることが可能です。

ポリッシュ類

ネイル用材 使用用途
ベースコート カラーポリッシュを塗る前に使う下地
トップコート 仕上げに塗って表面を保護するもの
カラーポリッシュ 爪に色や光沢を載せるもの

上記のポリッシュ類も準備することが大切です。

3つ合わせて3,000~4,500円程度で購入することができます。

ゴミ袋

ネイルで出たごみを入れるための袋も常備して置くことも忘れないでください。

大きすぎると使いづらいので、キッチン用の小さめのサイズの100〜500円のものを購入しましょう。

モデルハンド

ネイルを練習させてくれる人が周りにいない場合には、モデルハンドを購入することもオススメです。

両手セットを買う場合には約13,000円かかります。

エメリーボード

エメリーボードとは爪の長さや形を整える時に使う、紙やすりのようなアイテムです。

セット価格で約1,000円で手に入ります。

実際の試験のテーブルセッティング規定

実際の試験のテーブルセッティング規定

先ほど紹介したアイテムを実際の試験に合わせてセッティングしてみると、上記の画像のようになります。

試験の際にネイル用具/用材で何か忘れ物があれば失格対象になってしまうので、前日までに忘れ物がないかの確認を必ず行いましょう。

また、ネイル検定3級では次の3点が事前審査でチェックされます。

・テーブルセッティングは適切か
・衛生面に配慮しているか
・モデルの爪の状態は問題ないか

より詳しく注意事項について知りたい方は、下記サイトをご参考ください。

参考:テーブルセッティング規定と注意事項

実技練習の進め方

実技練習の進め方

各工程 目安時間
手指の消毒 1分
ファイリング 10分
キューティクルクリーン 15分
カラーリング 20分
ネイルアート 10分

実際の試験時間は65分間なので、最終確認ができるように余裕を持った時間配分にしましょう。

手指の消毒

まずはコットンを手に取り消毒液を染み込ませ、自分とモデルの両手の指先や指の間、爪先までを丁寧に拭いていきます。

手に直接スプレーを吹きかけ、除菌することは禁じられていますので要注意です。

ファイリング

消毒が終わったら次にファイリングを行います。

ファイリングの具体的な流れは下記の通りです。

①エメリーボードを使って、小指から親指までの爪をラウンド状に整える
➁キューティクルクリーム/キューティクルリムーバーを塗ってなじませる
③フィンガーボウルに手を入れてふやかす
④ブラシダウンを行い、クリームを落とす
⑤水気をタオルで拭き取る

エメリーボードを使用する時は、往復がけをすると減点対象になってしまうので、気をつけましょう。

キューティクルクリーン

ファイリングが終了したら、キューティクルクリーンの工程に移ります。

①メタルプッシャーでプッシュバックとプッシュアップを行う
➁キューティクルニッパーで甘皮を処理する

もしモデルの皮膚を傷つけてしまい、出血させるようなことがあればすぐに止血を行うことが大切です。

出血し続けている状態のままだと失格対象になってしまうので注意してください。

カラーリング

キューティクルクリーンの次はいよいよカラーリングです。

カラーリングの順序も解説していきます。

①ベースコートを塗る
➁カラーポリッシュを塗る

カラーポリッシュは、色ムラがないかに気をつけながら二度塗りしていきましょう。

ネイルアート

カラーリングが終了したらテーマに合ったネイルアートを施します。

最後にトップコートで爪の表面に艶を出し、美しく仕上げましょう。

独立するならewalu

独立するならewalu

ewaluでは、ネイリストやアイリストが独立に一歩踏み出しやすいように一人一人に手厚いサポートを行っています。

次の項目では、数あるサポートの中から3つ抜粋して解説したいと思いますので、どうぞ最後までご覧ください。

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サロンごとに抱えている課題を見つけ出し、ピッタリの経営戦略をご提案していきますので、困ったことがあれば何でもご相談ください。

まとめ

まとめ

今回は独学で取得できるネイル資格の限界と、ネイルの技術練習の流れについて解説してきました。

ewaluに応募するためには最低でもサロンでの就業経験が2年以上は必要になりますので、資格を取得することができたら、まずはお店で実践的なサロンワークを学んでいきましょう。

応募条件や働き方で何か分からないことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

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