サロンを開業する際、物件探しや店名、書類の手続きなど、やることが山積みで何から手をつけて良いか分からないという人もいるのではないでしょうか。
開業準備で行き詰まっている人は、コンセプトの設定ができていないことが多く、売れるサロンを作り上げるための戦略が立てられていません。
この記事ではコンセプト設定に悩むネイリストのために、コンセプトを決めるときの手順やフレームワークについて解説します。
ewaluではこれまで多くの方の開業を支援してきた経験があり、実際に開業をした人の94%以上からは満足と回答していただいているので、経営に関する不安感は全く感じません。
戦略を考えるのが苦手で、勢いで開業したいという方は是非お声かけください。
ネイルサロンは開業時にコンセプト設定は必要か
コンセプトは経営方針を決めるうえで核になる大切な部分です。
明確なコンセプトが設定されていないサロンは、店舗づくりや経営戦略で一貫性を持つことができないので、他店との差別化に繋がらず、リピート顧客の獲得に苦戦する可能性があります。
コンセプトはテーマやポリシーと間違えられがちですが、それぞれ次のような違いがあるので、ここでしっかり覚えておきましょう。
テーマ | 企画や取り組みを考える際に前提になる目的や目標 |
---|---|
ポリシー | ビジネスが遵守すべきルールや方針 |
コンセプト | ビジネスにおける企画の骨組みや構想 |
サロンの規模によっては全て同一の意味として扱っているところもありますが、前提としてコンセプトはテーマやポリシーを軸に吟味していくものです。
コンセプトが全く浮かばない人は、まずテーマを抽象化し、様々な切り口から考えてみてください。
コンセプトを決めるときの手順
コンセプトは順序を守って決めていくことをオススメします。
・独自の強みやサロンの価値を考える
・競合調査をする
・ペルソナを考える
次の項目では上記の順序で解説していきますので、一緒に進めていきましょう。
企業理念やサロンの目標を考える
企業理念はサロン経営の方向性を示す重要な指標であり、コンセプトを考える上でも役立ちます。
次の表では企業理念の構成要素と定義についてまとめていますので、必ず押さえておきましょう。
構成要素 | 定義 |
---|---|
ミッション | 企業の存在意義や果たすべき使命 |
ビジョン | 実現したい未来 |
バリュー | 企業が社会に提供する価値や強み |
スピリット | ミッション/ビジョン/バリューを実現するための心がけ |
スローガン | ミッション/ビジョンを分かりやすくするための合言葉 |
まずは開業するに至った動機をもとに、理想のサロンイメージを具体化してみてください。
独自の強みやサロンの価値を考える
自分の得意なことや好きなことから他のサロンにはない強みを考案するのも、コンセプト設定に大事な作業です。
技術や知識などを強みとして掲げても良いのですが、こだわりの内装や商材を武器にするのも効果的です。
お客様に魅力の伝わりやすいサロンにするため、自分らしさを大切にしましょう。
競合調査をする
開業しようと考えているエリアに、自店と似たコンセプトやサービスを展開しているサロンが存在する場合、集客面で不利になってしまうので、競合調査を行うことは大切です。
自己分析で強みを導き出すことができても、顧客からのニーズが無ければ、ビジネスとして失敗しかねないので注意しましょう。
ネイルサロンに訪れる人のペルソナを考える
理想のサロン像が完成してきたら、ターゲットを選定する段階に移ってみましょう。
ターゲットを考える際『30代主婦女性』のような年齢、職業、性別といった最低限の情報以外にも、下記のような情報からペルソナを決定していくことが重要です。
・勤務先
・移動手段
・家族構成
・年収
・趣味
・性格
・月の美容代
最終的にはペルソナをもとに物件の立地/営業時間/メニューの価格などを考え、事業計画書を作成しましょう。
開業前に使えるコンセプト設計のフレームワーク
フレームワークは、コンセプトを明確にする際にも用いられます。
今回は開業前に活用できるフレームワークの中から、使い勝手の良いものを厳選してみましたので、ご確認ください。
3C分析
構成要素 | 分析項目 |
---|---|
顧客(市場) | 市場規模/成長性/顧客の属性/顧客のニーズ/購買能力 |
競合 | 売上/市場シェア/社員数/資金 |
自社 | 売上/経営資源/組織力/市場シェア |
3C分析とは『顧客(customer)』『自社(company)』『競合(competitor)』の3つの軸から市場環境を分析するフレームワークです。
ネイルサロンに当てはめて考えて行きましょう。
・競合:競合が多く、新規参入は難しい
・自社:男性客も予約しやすいように男性ネイリストを採用する
自社の対外的、内在的な強みを理解して、競合他社に対するサロンの優位性を見つけましょう。
STP分析
構成要素 | 意味 |
---|---|
Segmentation(セグメンテーション) | 市場を細分化すること |
Targeting(ターゲティング) | 細分化したものの中から1つ絞ること |
Positioning(ポジショニング) | お客様にとって価値があるか、ユニークなものか判断すること |
STPとは『セグメンテーション』、『ターゲティング』、『ポジショニング』の頭文字からなるフレームワークで、自社が取り扱うビジネスの業界内の立ち位置を分析するものです。
STP分析を活用すれば、顧客のニーズをしっかり分析して、自社の強みを明確化することができます。
具体例を挙げてより詳しく解説していきましょう。
・ターゲティング:都市部で勤務、美容にかけるお金が高い
・ポジショニング:『癒し』をイメージした内装やBGM、サービスを提供し、仕事帰りにリラックスできる環境にする
他社の戦略と差別化して、広告/プロモーション/製品開発の最適化にも役立てましょう。
AIDMA
AIDMAとは消費者の心理状況の変化を5つの段階に分け、購入に至るまでのプロセスを説明したモデルの1つです。
AIDMAはAttention(注意)、Interest(関心)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(行動)の頭文字をとったもので、段階ごとにアプローチ方法を変える必要があります。
実際に、ネイルサロンの経営に当てはめて理解を深めていきましょう。
⇒サロンの存在を知ってもらう(例:広告活動や口コミなどを強化する)
・Interest(関心):商品の存在は知っているが、興味のない状態
⇒ メリットの訴求をする(例:サロンを利用すればどんないいことがあるのかを伝える)
・Desire(欲求):商品に興味はあるが、購入意欲がない状態
⇒ 購入したくなる判断材料を増やす(例:他店との違いをアピールする)
・Memory(記憶):購入意欲はあるものの、商品自体を忘れてしまっている状態
⇒リマインドの回数を増やす(例:メルマガやDM、クチコミなどでリマインドの機会を増やす)
・Action(行動):購入の機会を伺っている状態
⇒機会を作る(例:キャンペーンや割引で購入を促進する)
サロンに興味がない人にキャンペーンや割引クーポンの紹介をしても効果がないように、その人の心理状況に合わせた対応をしなければ意味がありません。
消費者の心理状況を理解するのが難しいという方は、普段から相手の気持ちを推察することを意識してみましょう。
自宅サロンでも使えるコンセプト例
コンセプトを設定する際、下記の3つの視点からアイデアを出していくことをオススメします。
・ターゲットを意識する
・他店と差別化する
この項目ではイメージしやすいように、具体例をご紹介しますので、どうぞご参考ください。
【自分の強みを生かしたコンセプト】
- 上級資格を持つネイリストが集まる専門性の高いネイルサロン
- コンテストで優秀な成績を収めた経験のある実力派のネイルサロン
- 講師経験もあるネイリストが施術する本格的なネイルサロン
【ターゲットを意識したコンセプト】
- 最新技術を取り入れた最先端のネイルサロン
- 主婦や子育て世代に癒しの空間を提供するネイルサロン
- 働く女性に人気な時短ネイルサロン
- シニア世代にも優しい出張ネイルサロン
- 男性専門のネイルサロン
【他店との差別化になるコンセプト】
- オーガニック素材にこだわる自然派ネイルサロン
- 周りの目が気になる方のための完全個室のネイルサロン
- 繊細なネイルアートを体験出来るネイルサロン
- 外国人スタッフも在籍する多言語ネイルサロン
なかなかコンセプトが決まらないという方は、自分が普段行くネイルサロンのコンセプトを調べ、戦略を分析してみてください。
参考になる部分や新しいアイデアを見つけることができるかもしれませんよ。
コンセプトを決めるときの注意点
コンセプトを考えるうえで避けた方が良いポイントは、次の3つがあります。
・低価格をウリにする
・周辺の店舗に似せる
それぞれのポイントについて詳しく解説していきますので、自分のコンセプトが当てはまっていないか確認してみてください。
多くのニーズを満たそうとする
多くのお客様に来店してもらうことを最優先に考えると、コンセプトの軸がぶれ、曖昧なものが出来上がってしまいます。
多くのニーズを満たせた方が新規集客に向いてそうなイメージがある反面、サロンの魅力が伝わりにくくなるため、ターゲット層からリピートしてもらうことができません。
安定した経営をするためにはリピーターの存在は必要不可欠なので、ターゲット層の需要に一致したコンセプトをアピールしましょう。
低価格をウリにする
価格の安さをサロンのウリにすることもオススメできません。
近くの競合店よりも安い価格帯でサービスを提供していることをアピールすると、他に安いサロンが出てきたときにお客様が流出してしまう可能性は高く、集客で苦労します。
価格競争に巻きこまれれば個人店では勝ち目はなく、持続的に経営をすることも困難になるので気をつけましょう。
周辺の店舗に似せる
周辺店舗と似たコンセプトで経営を始めるのもなるべく避けた方が良いです。
競合店とコンセプトが被っている場合、そのお店以上のサービスの価値を示す必要があり、サロン独自の魅力で差別化を図ることは難しいでしょう。
ターゲットの取り合いになった際、最終的に価格競争が起こる可能性もあるので、周辺店舗のリサーチは徹底するようにしてください。
ネイルサロンのキャッチコピー
安定して集客することができるか不安な方は、お客様の心を引き付けるキャッチコピーを考案することが大切です。
下記ではキャッチコピーを作る際のポイントを箇条書きでまとめましたので、どうぞご参考ください。
・カタカナを入れて、リズミカルにする
・主語にターゲットを組み込む
・難しい言葉は避け、親しみやすい言葉を使う
具体例①:大人かわいいネイルで20代を華やかに
具体例②:特別なひとときを体験できる大人のサロン
サロンのコンセプトをより多くの人に周知してもらえるよう、キャッチコピーはお店の特徴を簡潔にまとめたフレーズに仕上げましょう。
ewaluが選ばれている理由
ewaluでは自己資金0円で開業可能で、開業後も徹底したサポートを受けられるので、失敗のリスクや開業後の不安が全くありません。
ewaluの開業支援は多数ありますが、今回はその中から一部抜粋して、ご紹介したいと思います。
開業準備で迷うことがない
ewaluでは店名やサロンのロゴ、SNSの運用方法など、開業に必要なことは何でもお手伝いしてくれます。
実際に開業者からは「お店屋さんごっこのような感覚で、先生にアドバイスをもらいながら開業準備を進めることができたので、助かった。」という声もあり、楽しみながら開業出来ている様子が伺えました。
最短1〜2か月ほどで開業した方もいらっしゃるので、スムーズに開業したいという方はお気軽にご相談ください。
自分の理想のサロンを一から作れる
サロンの余っているスペースを一部借りて開業するため、どこまで自由に内装を変更できるのか疑問に感じている方もいるかもしれませんが、自由に空間をカスタマイズできる場合がほとんどです。
アンケートでは『こだわりや個性の活かせる環境』には78%以上の方が満足していると答えてますので、内装変更もこだわって作り上げたいという方には最適でしょう。
モチベーションが上がる
サロン経営が上手くいかないと、自信の喪失やモチベーションの低下にも繋がりやすく、経営を続けていくことが困難になります。
モチベーションを上げるためには、困ったときにすぐに相談できる環境や、目に見えて分かりやすい成果が必要となりますが、ewaluではどちらも満たすことが可能です。
他の会社よりも高い報酬制度で収入アップを目指し、ネイリストとしてステップアップしていきましょう。
まとめ
今回はコンセプトの大切さや考え方について解説してきました。
サロン経営を成功させるための鍵は、コンセプト設定に隠れていますので、じっくり時間をかけて考えてみましょう。
ewaluではアドバイスが欲しい時や、何か問題に直面した時は開業者に寄り添い、支えていきます。
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