自宅でネイルサロンを開くことは、初期費用の少なさや働きやすさの面でメリットが大きく、開業を検討している人も多いのではないでしょうか。

ただし自宅サロンは、法律違反やトラブルが原因で営業が続けられなくなることもよくあるので、注意点はしっかり押さえておくことが必要です。

皆さんはこの記事を読んで、違法にならない自宅サロンの開業方法を学びましょう。

ewaluでは開業資金を抑えることが出来るほか、働きやすさ、困った時の相談のしやすさの点では自宅サロンより運営しやすいのが特徴。

また開業者を対象に行ったアンケートでは、約95%の開業者が開業に満足しているという結果も出ているので、充実したサポート体制の中、独立/開業を目指したいという方はぜひ一度ご連絡ください。

違法になるケースとは

違法になるケースとは

そもそも、「ネイルサロンを一軒家/アパート/マンションで開業している人も多いけど、違法にはならないの?」と疑問を抱いている人もいるはず。

自宅でネイルサロンを開業すること自体は違法行為に該当しませんが、国で定められたルールを守らなければ違法営業になる可能性があるので要注意です。

・賃貸借契約法違反
・消防法違反
・建築基準法違反

次の項目では、これら3つの違反行為についてご紹介します。

賃貸借契約法違反

建物の賃貸契約は、使用用途によって住居用と事業用の2種類に区別されるので、ネイルサロンを開業する場合には、契約を事業用に切り替えなければなりません。

事業用として使用出来る物件はそもそも少ないので、開業する前に大家さんや管理会社に事業用として使ってもいいのか確認を取るようにしましょう。

もし無断で開業していることが大家さんにバレた場合、営業停止はもちろん忠告があっても改善されない時には、強制退去の可能性もあるので注意してください。

また土地を事業用として利用する場合、消費税を納める必要もあるので確定申告の際には忘れず行いましょう。

消防法違反

住居用の物件と建設設備要件が異なるので、自宅でサロン開業をする場合は管轄の消防署に届け出をすることが義務づけられています。

改装工事を行う場合には7日前に『防火対象物工事等計画届出書』が、改装工事を行わない場合でも事業開始7日前に『防火対象物使用開始届出書』を提出しなければなりません。

届け出を提出し忘れてしまった場合、軽くても30〜50万円以下の罰金、重いと300万円以下の罰金を支払う必要があるので気を付けましょう。

建築基準法違反

建築基準法規則によると、ネイルサロンは『物販販売業を営む店舗以外の店舗』に該当するので、サロン開業をする場合は、その建物が営業可能な建築基準を満たしているかチェックする必要があります。

自宅の間取りが規則に違反していないか知るためには設計事務所や工務店に確認を取ってみてください。

トラブルになる事例とは

トラブルになる事例とは

自宅でサロンを開業すると、近隣住民や管理人さんとの間でトラブルを引き起こすケースが多くあります。

下記の事例だけでもしっかり頭に入れておき、トラブルが起こりそうな場合には事前に回避するようにしましょう。

・自宅ネイルサロンをもぐりで経営する
・看板が通行の妨げになる
・騒音/異臭が原因でトラブルになる
・出入りが激しいとクレームになる
・駐車スペースの無断使用でトラブルになる

次の項目では、それぞれ順番に解説いたします。

自宅ネイルサロンをもぐりで経営する

事業用として物件を利用する際、無許可で営業することをもぐり営業といいます。

自宅サロンを経営している人の中には、もぐり営業をしているところも多くありますが、摘発されれば違約金の支払いや営業停止を求められることもあり、リスクのある行為です。

せっかく開業するのですから、管理人さんにしっかり許可を取ってクリーンな状態で始めるようにしましょう。

看板が通行の妨げになる

サロン開業時に歩道などにはみ出して看板を設置する場合、接触事故などが原因で道路交通法違反が発覚する可能性があります。

これは道路に面している一軒家で多いトラブルですが、マンション/アパートで開業する場合にも注意が必要です。

例えば廊下などの公共のスペースに看板を立てている際、通行の邪魔になっていると近隣住民からクレームが入る恐れがあります。

どうしても看板が必要な場合は、場所を取らない壁掛けの看板や、小さくても遠くからでも目に入りやすいデザインの看板を設置して、お店の存在をアピールしましょう。

騒音/異臭が原因でトラブルになる

サロンを開業しているとお客様との会話や施術で使う薬剤のにおいなどが原因でクレームが来ることもあります。

隣との壁が薄く、会話の音量で注意されそうな場合には、近隣住民の方に事前に了承を取っておくことでクレームを回避したり、異臭が原因でクレームが入った場合には、換気や消臭剤をつけて対応するとよいでしょう。

特にネイルは薬剤の匂いが壁や天井などに染み込みやすく、退去時に原状回復費や修繕費を請求される場合もあるので、使う薬剤を匂いの弱いものに変えるのも匂い対策にオススメです。

出入りが激しいとクレームになる

ネイルサロンは不特定多数の人を呼び込むため、人の出入りが激しくなりやすいです。

マンション/アパートで開業する場合、人の出入りを嫌がる人が住民の中からも当然出てくるでしょう。

セキュリティやプライバシーに関する考え方は人によって異なるので、近隣住民の方の配慮は怠らないようにしてください。

もし変な人が建物を出入りしているという噂が流れれば、営業しづらくなるので要注意です。

駐車スペースの無断使用でトラブルになる

お客様が空いている駐車場のスペースを無断で駐車した場合や、家の目の前に止めて邪魔になってしまっている場合、トラブルになる可能性もあります。

アクセスのしやすさは集客にも影響してくるので、お客様には事前に近くの駐車場を案内しておくことも大切です。

また駅から少し離れた場所に自宅があるなら、車で来るお客様への気遣いとして、近くの駐車場を契約しておくのも良いかもしれません。

自宅ネイルサロンは資格なしでも開業できるのか

自宅ネイルサロンは資格なしでも開業できるのか

自宅サロンは一軒家で開業する場合であっても、取得しなければならない資格は特にありません。

しかしネイリストは実力の証明になる資格を持っていないと、集客を安定させることが難しい職業でもあるので、開業前にネイル関連の資格に挑戦することをオススメします。

次の項目では、独立/開業時に持っておくと良い資格を理由とともに4つご紹介してますので、気になる方は是非ご覧ください。

・JNECネイリスト技能検定2級
・JNAジェルネイル技能検定上級
・JNAネイルサロン衛生管理士
・JNAフットケア理論検定試験

資格取得は集客やお客様の満足度に直接関係してくるので、時間に余裕があるうちに学習を進めておきましょう。

JNECネイリスト技能検定2級

JNECネイリスト技能検定は難易度ごとに1〜3級まで3段階あり、ネイルに関する正しい技術や知識が身についているかの基準になります。

独立/開業を目指すのであれば最低でも2級以上は目標にしたいですが、2級の合格率は約43%なので一発合格を目指す場合にはより一層、気合を入れて学習を進める必要がありそうです。

飛び級の制度はなく、3級から順番に取得していくことになるので最短でも1年はみておくと良いでしょう。

JNECネイリスト技能検定

JNAジェルネイル技能検定上級

JNAジェルネイル技能検定は難易度ごとに上級~初級まで3段階あり、ネイルケアやジェルネイルに関する専門的な知識の定着を確認することができます。

ジェルネイルは長持ちする点やデザインの幅が広い点に注目している方も多く、人気が高いので独立/開業する際には上級資格まで取得すると良いでしょう。

こちらの資格もネイリスト技能検定同様、飛び級は出来ないので初級から順番に取得する必要があり、最短でも2年近くはかかることが予想されます。

資格取得を急いでいる方はネイルスクールを活用して、最短での合格を目指しましょう。

JNAジェルネイル技能検定

ネイルサロン衛生管理士

独立/開業するのであればネイルサロン衛生管理士の資格も取得しておきましょう。

この資格は安全なネイルサービスを提供するために必要な知識が身についているか、JNAが主催する講習を受けた後にテストし、合格を判定します。

難易度はそこまで高くありませんが、事前に購入したテキストで必ず予習してから受けるようにしてください。

ネイルサロン衛生管理士

JNAフットケア理論検定試験

フットケア理論検定ではプロのネイリストに必要なフットケアの知識を身に着けることが可能です。

こちらもネイルサロン衛生管理士同様に、講義を受けた後にテストを行い、合否を出します。

また当日は、事前に購入したテキストを持参しなければ受講することが出来ないので、注意してください。

JNAフットケア理論検定試験

自宅ネイルサロンでは開業届は出さなくてもいいの?

自宅ネイルサロンでは開業届は出さなくてもいいの?

開業届に関する内容は所得税法229条により、下記のように述べられています。

居住者又は非居住者は、国内において新たに不動産所得、事業所得又は山林所得を生ずべき事業を開始し、又は当該事業に係る事務所、事業所その他これらに準ずるものを設け、若しくはこれらを移転し若しくは廃止した場合には、財務省令で定めるところにより、その旨その他必要な事項を記載した届出書を、その事実があつた日から一月以内に、税務署長に提出しなければならない。

たとえ自宅サロンを一軒家で開業する場合でも、開業届の提出は法律上では義務付けられていますが、提出をしなくても罰則はなく、大きな問題になることはありません。

しかし提出することで、確定申告の際に節税効果のある青色申告を利用できるというメリットがあるので、面倒臭がらずに提出しておきましょう。

特に所得税はその人の所得額によって変動するので、控除額を増やせれば金額を抑えられるという特徴があります。

青色申告は10〜65万円の特別控除を受けることができるため、税金対策として役立つでしょう。

さらに下記の項目では、青色申告で確定申告を行うメリットを3つご紹介します。

・赤字を3年間繰り越せる
・貸倒引当金を経費に計上できる
・30万円未満の減価償却資産を経費として計上できる

確定申告で分からないことは税務署や国税庁に出向いて直接質問する以外に、確定申告の簡易化アプリなどを利用する方法もあるので、経理の知識がない人でも安心して書類を作成させることが可能です。

またewaluでは、確定申告や税金対策に特化した提携会社のご案内もしてますので、確定申告の手続きで困ったことがあればいつでも相談できますよ。

自宅ネイルサロンの始め方/開業までの手順

自宅ネイルサロンの始め方/開業までの手順

①契約内容の確認
②近隣住民への説明
④メニューの準備やサンプルの作成
④内装工事の手配と備品の購入
⑤開業届の提出

自宅でネイルサロンを始める際には、上記の順番で進めていきましょう。

契約内容の確認

自宅でネイルサロンを開業するのであれば、その物件が営利目的で使用してもいいのか許可を得る必要があります。

許可は賃貸物件、購入物件どちらで運営する場合にも必要なので、気を付けてください。

近隣住民への説明

自宅でサロン開業をすると、ご近所さんに迷惑をかけてしまいトラブルになるケースはよく聞きます。

ご近所トラブルを避けるためには、日頃から挨拶やコミュニケーションをして、親睦を深めておくことが大切です。

開業する前には、その旨を丁寧に説明し、理解を頂くようにしましょう。

メニューの準備やサンプルの作成

インスタグラムなどで掲載したネイルのサンプルの中に、お客様の気にいったデザインがあれば、来店してもらえる可能性は高く、リピーターを獲得するチャンスです。

またサンプルがあれば、リピートしてくれるお客様に対して、似合いそうなデザインを提案することも可能なので、カウンセリングにかかる時間を短縮することもできるでしょう。

このようにサンプルの作成は、新規客/既存客の両方にメリットがあるので、ネイルサロンには必要不可欠と考えられます。

開業前にはサンプル作成とともに、各メニューの価格設定やオープン記念の集客施策を用意するといいかもしれません。

内装工事の手配と備品の購入

自宅でサロンを開業する際は、コンセプトに合った内装にするために床材や壁紙の張替えをすることはありますが、設備工事などの大規模な工事は必要ありません。

サロンでは、お客様に特別な空間を提供することもサービスの一つなので、床材や壁紙の張替えを行う場合は、その部屋の雰囲気に合うインテリアも選んでおきましょう。

また施術用のテーブルや椅子、ライトなどもネイルを施術する上で必要になるので、工事費用と合わせて25万円ほど用意しておくと良いでしょう。

工事の期間は、業者さんの都合などによって前後する可能性があるので、余裕を持って開業1〜2か月前から依頼しておくようにしてください。

開業届の提出

開業届は直接書類を受け取る他に、国税庁のホームページからPDFファイルとして受け取ることが可能です。

必要事項を記載したら、下記の3つの方法で提出をしましょう。

・管轄の税務署に書類を持参する
・書留などで追跡付きで郵送する
・e-taxを利用してオンラインで申請する

提出期限は原則開業から1ヶ月以内なのですが、書類の不備が発覚すると再提出しなければならないので、準備は早めにしておくことをオススメします。

トラブル回避のためにewaluで開業してみる

トラブル回避のためにewaluで開業してみる

自宅サロンは近隣住民と管理人との間でトラブルになるケースが多く、常に誰かの顔色を伺いながら経営する必要があるので、ストレスが溜まります。

そのため、廃業のリスクやストレスのない働き方で開業したいという方は、ewaluで独立/開業することがオススメです。

ewaluは所謂いわゆる、面貸しタイプの開業スタイルであり、営業中の美容室などの一部スペースを借りて、ネイルサロンを開業します。

面貸しタイプでは柔軟な働き方や初期費用の削減といった、自宅サロンと同等なメリットを受けられるのに加えて、集客効果をあげることができれば収入アップも期待できるでしょう。

下記ではewalu開業者のリアルな声をご紹介します。

【ewalu開業者のEさん】

もともと小規模サロンのチーフとして活躍していたEさん。

スタッフが増えていくにつれ、お客様との時間が減っていったことに不満を感じ、開業を決意しました。

ewaluで開業した感想を聞かれた際には『時間に縛られず自由に働けていることや、お客様からリピートしていただく機会が増えていることを実感している』と喜びを表現しています。

ewaluでは福利厚生や資金援助、相談のしやすい環境が完備されているので、勢いで開業をしても大丈夫です。

作戦を練ってから行動するのが苦手な人も、ぜひこの機会に開業を目指してみてはいかがでしょうか。

下記のページでは、ewaluと自宅サロンの収入を比較しているので、ewaluの開業方法に興味がある方はぜひご覧ください。

まとめ

まとめ

自宅サロンは手軽に開業できますが、知らず知らずのうちに法律に違反していることも多く、リスクが大きい開業方法です。

一人で開業していくことに自信がない方は経営や集客に関するサポートが受けられるewaluで開業してみましょう。

どんなサポートが受けられるのか、より詳しく知りたい方は下記のバナーをクリックしてみてください。

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