マツエクのプライベートサロンを開業するためには、一体何が必要なのでしょうか?
マツエクサロンを1人で開業するのであれば、手続きは簡単に済みそうですが、実は時間やコストが予想以上にかかってしまう場合があるのです。
この記事では、これからマツエクのプライベートサロンを開業しようと考えている方に向けて、必要な手続きや開業資金、儲かるためのコツなどについて解説します。
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プライベートサロンとは?
プライベートサロンとは、プライベートな空間において、1つの施術部屋で施術を受けることができるサロンのことです。
プライベートサロンのメリットは、下記の4点が挙げられます。
- 開業コストを抑えることができる
- お客様としっかり向き合うことができる
- リピート率を上げやすい
- こだわりを持ったサロンが作れる
プライベートサロンは、私的かつ小規模な空間で開業するため、物件取得費や改装費用を抑えることが可能です。
また、お客様との距離が近く、密なコミュニケーションをとることで、お客様のご要望や悩みに寄り添ったメニューや施術のご提案ができます。
1人ひとりの悩みや希望に合わせた施術を行うことにより、顧客満足度も上がり、リピート客を作りやすいでしょう。
大手サロンやフランチャイズの場合、あらゆる場面において制限があり、自分のこだわりが発揮できないことが多いです。
プライベートサロンであれば、サロンコンセプトや施術メニュー、接客方法などにおいて、全て自分で決めることができ、理想を実現できます。
このように、マツエクのプライベートサロンは自由度が高いため、自分の力で0から理想のサロンを作り上げることができる魅力的な開業方法と言えるでしょう。
マツエクのプライベートサロンは儲かるのか
マツエクサロンの将来性
マツエクの需要は増加傾向にあり、マツエクサロンの市場規模も年々拡大しています。
ホットペッパービューティーアカデミーの美容センサスによると、アイラッシュ業界における2024年上期の市場規模は、1,179億円で過去5年間で最高値を記録しました。
マツエクは、メイクをしなくても目元を華やかに見せ、メイクが崩れる心配がないため、毎日のメイク時間が短縮できるというメリットがあります。
そのため、働く女性がマツエクを日常的に取り入れるようになったことから、アイラッシュ業界は成長を遂げてきました。
最近の特徴としては、若い女性だけではなく、中高年女性や男性からも注目されるようになり、今後もマツエクのニーズは高まっていくことが期待できるでしょう。
一方で、マツエクサロンの廃業率が1年目で60%と高い傾向にあるのも、現実としてあります。
特にプライベートサロンだと、経営スキルや資金力不足で、大手サロンに劣ってしまい、売上が思うように上がらないというケースが非常に多いです。
しかし、マツエクサロンにおける顧客1人あたりの利用料金は増加しており、マツエクの技術も進化していることから、努力次第では開業の成功も十分可能でしょう。
利益率の高さ
マツエクサロンの原価率は5~10%と、他の美容業界と比べても低いため、利益を上げやすいと言われています。
施術で必要なエクステやグルーのグレードに違いはあるものの、顧客1人の施術にかかる原価は100~300円と非常に安いことが特徴です。
例えば、施術料金が5,000円の場合、一回の施術で得ることのできる利益は4,700~4,900円になります。
この場合、人件費や家賃などの固定費を加味していない状態ですので、若干の変動はありますが、原価が低いことで利益が出やすいと言えるでしょう。
また、アイリストの技術力を上げることで、施術料金を高めることができるのも、利益率アップのポイントです。
プライベートサロンでの年収
マツエクサロンを開業した場合の年収の相場は、およそ200~430万円が目安で、サロンの大きさや運営形態、家賃やスタッフの数によって年収は大幅に変わってきます。
では、マツエクのプライベートサロンで開業した場合の年収は、いくらになるのでしょうか?
自宅でサロン運営をする場合の収入額を、シュミレーションしてみます。
①売上=1日の来客数×施術料金×営業日数
4名×5,000円×25日=50万円
②利益=売上-(消耗品費+光熱費+広告宣伝費)
50万円-(3万円+2万円+2万円)=43万円
③年収:43万円×12ヶ月=516万円
上記の場合は、マツエクサロンを本業として働いた場合の収入例であり、育児との両立や副業としてサロン運営をした場合は、収入は少なくなる可能性があります。
また、プライベートサロンのような個人経営では、施術以外の業務も1人で行う必要があり、体力面や精神面で負担がかかってしまうかもしれません。
売上を伸ばそうと、施術数や営業日数を増やすことも1つの方法ですが、収入を上げるには限界があるため注意が必要です。
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プライベートサロン開業に必要なもの
資格
マツエクサロンを開業する際には、国家資格である美容師免許が必要になります。
美容師免許は、厚生労働省が定める養成施設(美容専門学校)に2年以上通い、国家試験(筆記・実技)を受けて、合格することで取得が可能です。
しかし、オーナーとしてサロンを経営するだけの場合は取得する必要はなく、自分がお客様に施術をする場合のみになります。
さらに、施術をするスタッフが2人以上いる場合は、少なくとも1人は管理美容師の免許が必要になるので、覚えておきましょう。
届出
マツエクサロンの開業には下記の2点を提出しましょう。
- 美容所登録
- 開業届
美容所登録
美容所登録は、開業するサロンが美容所として、規定の構造設備や衛生設備になっているかの検査を受けるために必要な申請です。
届出は、管轄する保健所に提出した後、環境衛生監視員によるサロン内の立ち入り検査が行われます。
検査項目は、床面積や椅子の台数、備品などが検査基準に適合しているかどうかです。
基準は自治体によって違いがありますので、管轄の保健所に詳細を確認することが必要になります。
自宅サロンの場合の床面積は6畳あれば十分だと言われていますが、多くの自治体は8畳以上と規定されているため、誤解のないようにしておきましょう。
検査に合格すれば、認定証が交付されます。
美容所登録を行わずに開業してしまうと、30万円以下の罰金になる場合があるため、確実に申請を行なっていきましょう。
開業届
開業届は、サロンを開業してから1か月以内に管轄の税務署に提出します。
美容所登録とは異なり、提出できていなくても罰則はありませんが、確定申告による節税対策や補助金の申請ができなくなるので、余裕を持って提出することがおすすめです。
資金調達
マツエクのプライベートサロンを開業する際に、初期費用と運転費用の2種類が必要になります。
それぞれいくらかかるのか、内訳については下記の通りです。
【初期費用】
項目 | 金額 |
---|---|
内装費用 | 約5~100万円 |
看板設置費用 | 約20~40万円 |
家具や照明費用 | 約10~30万円 |
備品費用 | 約20~30万円 |
広告宣伝費 | 約5~10万円 |
【運転費用】
項目 | 金額 |
---|---|
家賃 | 数万~数十万円 |
人件費 | 20万円~ |
光熱費 | 約2万円 |
消耗品 | 1~3万円 |
内訳はあくまでも目安になり、自宅で個人サロンを経営する場合は、家賃や人件費を削減することができます。
前の項目でも解説した通り、プライベートサロンでも美容所登録が必要であり、検査基準に合わせた内装に変えようとすれば、想像以上に高額な費用が発生する可能性もあるのです。
また、賃貸マンションの場合、居住用で借りている物件を事業用として提供してくれるケースは非常に少ないのが現状としてあります。
その場合、引っ越しを余儀なくされ、出費が増えるリスクもあるかもしれません。
このように、マツエクのプライベートサロンを開業するには、資金面でもハードルが高いということが分かっていただけるでしょう。
自分の貯金だけで準備していくことが難しい場合は、下記で紹介する資金調達方法を検討してみるのも1つの方法です。
- 融資
- 助成金/補助金
- クラウドファンディング
それぞれの詳細について詳しく解説していきます。
融資
有名な融資方法として、日本政策金融公庫があります。
財務省が管轄しており、主に中小企業や小規模事業者に向けて融資を提供している公的な金融機関です。
日本政策金融公庫から融資を受けるメリットとしては、下記の3点が挙げられます。
- 開業してから日が浅くても融資が受けやすい
- 民間の金融機関よりも金利が低いケースが多い
- 無担保/無保証人で利用できる融資制度がある
また、説得力のある事業計画書を作りこんだり、自己資金を準備しておくことで審査が通りやすくなるため、開業前に準備しておくことをおすすめします。
助成金/補助金
助成金 | 補助金 | |
---|---|---|
管轄 | 厚生労働省 | 経済産業省 |
目的 | 労働者の職の安定 | 企業の支援 |
給付の難易度 | 条件を満たせば受給可能 | 審査が必要 |
給付金額 | 10~1,000万円 | 100~10億円程度 |
返済の有無 | 返済なし | 返済なし |
マツエクをプライベートサロンで開業する場合、助成金を検討される方が多いですが、基本的にスタッフを雇用している事業者が受給対象となります。
スタッフの雇用がない個人経営の場合は、助成金の申請ができないので、それ以外の方法で資金調達を準備するようにしましょう。
クラウドファンディング
クラウドファンディングとは、2000年代からアメリカで普及し始め、2011年頃から日本での需要が高まってきた今注目の資金調達方法です。
インターネットを通して多くの人から資金を少しづつ集めていく方法で、主な特徴としては下記の内容が挙げられます。
- 審査の必要がない
- 自己資本の規定はない
- 調達したい資金の金額に上限はない
- 返済の義務は基本的にない
- 何度でも挑戦できる
マツエクサロンでは『購入型クラウドファンディング』がよく利用されています。
例えば、資金を支援してもらう代わりに、マツエクを安く提供することで資金調達ができるという仕組みです。
多くの資金を集めるためには、支援者がプライベートサロンに対する開業者の思いや内容に賛同してくれることが重要になります。
資金が集まるまでに1~2か月程度かかるため、計画的に準備を始めておくと良いでしょう。
プライベートサロンで儲かるためのコツ!
他サロンと差別化をする
プライベートサロンの売上を伸ばしていくためには、他サロンとの差別化が必要不可欠になります。
差別化要素を決めるポイントとしては、下記のような内容が挙げられます。
- サロンコンセプトの決定
- ターゲットの明確化
- 競合分析
- 自サロンのウリや強みを考える
まずは、自サロンがどのようなコンセプトで運営していくのかを決めていくことで、ターゲット層が明確化し、メニューや価格設定、出店エリア、施術道具などを決めていくことができます。
また、インターネットの情報やホットペッパービューティーの口コミをもとに、競合分析を行うことも、差別化に重要な取り組みです。
ライバルとなるサロンの強みや弱み、価格設定を調査することで、自サロンとの違いや競争力を把握でき、顧客に来店していただくための戦略を効率的に立てることができるでしょう。
さらに、競合店にはない自サロンのウリや強みをアピールしていくことで、顧客に自サロンを選んでいただきやすくなります。
例えば、マツエクの持ちが良いグルーや、付けても違和感を感じない高品質のエクステを使用したり、顧客に対して丁寧なカウンセリングを行ったりするのも、差別化に効果的です。
リピーターを増やす
新規顧客を獲得するのに、リピート客を獲得するよりも5倍のコストがかかることはご存知ですか?
リピート客を増やしていくことで、効率的に売り上げを伸ばすことができ、かつ安定的な経営につなげることが可能になります。
よく、価格を過剰に下げて安さをウリにしていけば、お客様はリピートしてくれると考える方もいらっしゃいますが、実は大きな落とし穴なのです。
リピーターを増やすコツとしては、自サロンに来店する価値をお客様に感じてもらうための、メニューや接客の工夫が重要になります。
例えば、まつ毛をケアする独自のトリートメントや、自まつ毛が育つアイシャンプーなど、他のサロンにはないメニューを開発してみましょう。
マツエクは3〜4週間のスパンでメンテナンスが必要であり、顧客の満足度を上げることで、顧客単価も上げやすくなります。
お客様に「料金が高くてもこのサロンで施術してもらいたい」と思っていただけるように、自サロンのオリジナル性を作っていくことがポイントです。
施術だけではなく経営スキルを身につける
マツエクのプライベートサロンを開業するのに、技術力だけ磨けばいいと思っていませんか?
儲かるサロンにするためには、技術力以外にも下記のような経営スキルを身につけていきましょう。
- サロンコンセプトの明確化
- ターゲット選定
- 予約ツールの導入
- 集客対策の実行
サロンコンセプトの明確化やターゲットの選定は、競合店との差別化で重要であると、前の項目で解説した通りです。
また、自宅サロンのような個人経営の場合は、ホットペッパービューティーのような予約ツールを導入することで、多岐にわたる業務を効率的に行うことができます。
ホットペッパービューティーでは、予約管理だけでなく、下記のような機能も利用可能です。
- 顧客管理
- 売上分析
- レジ/会計
- 求人掲載
- 専任スタッフによる経営サポート
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2022.10.12
募集要項
...
集客対策については、次の項目で詳しく解説しているので、引き続き読んでみてください。
集客対策に注力する
売上に直結する集客は、特に注力したい対策項目ですが、様々な方法がありどれが最適なのか悩まれるかもしれません。
今の時代は、SNSでの集客が主流になっています。
SNSを利用するメリット/デメリットは下記の通りです。
【メリット】
- 無料で利用できる
- 圧倒的な利用者数で認知度アップが期待できる
- 画像や動画が投稿できる
- リアルタイムな情報を発信できる
- 口コミが広がりやすくサロンの信頼につながりやすい
【デメリット】
- 運用の専門知識が必要
- 集客の即効性は薄い
- 投稿を定期的に継続しなければ不信感につながる
- 発信する情報に細心の注意を払う必要がある
- 炎上リスクがある
特に、プライベートサロンの場合は、自宅の住所を不特定多数の人に知られるリスクがあり、集客の媒体選びは慎重に行いたいものです。
開業して初めの頃は、SNSとホットペッパービューティーのような集客媒体を併用することがおすすめです。
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ewaluの開業支援
マツエクのプライベートサロンを開業するためには、想像より時間とコストがかかると感じた方もいるのではないでしょうか?
限られた時間の中で、開業準備を全て1人で進めることは、体力や精神面でも負担がかかってしまうかもしれません。
ewaluでは、マツエクサロンを1人で開業する方でも、安心して準備できるようにサポートを行っています。
おすすめしたいポイントは、下記の4点になります。
- 開業資金は0円でリスクを抑えて開業可能
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- 人気のエリアで開業できるため集客対策もバッチリ
- 開業スタイルはシェアサロンで、美容所登録や開業届は不要
開業資金は0円でリスクを抑えて開業可能
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高歩合制度で平均月収は47万円
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人気のエリアで開業できるため集客対策もバッチリ
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開業が初めての方は、どうしても集客対策に時間を取られがちですが、弊社の開業サポートを活用すれば、施術に集中することができるでしょう。
開業スタイルはシェアサロンで、美容所登録や開業届は不要
弊社では、シェアサロンスタイルを採用しており、オシャレなサロンの一角を借りて働くことができます。
すでに美容所として登録済みのサロンで開業するため、美容所登録や開業届をご自身で提出する必要はありません。
また、開業後の税金や確定申告などの申請についても、提携会社のシステムで初心者でも簡単に手続き可能です。
経営で困った時は、専門家によるコンサルティングを提供しており、1人で悩むこともないでしょう。
まとめ
マツエクサロンの需要は今後も高まっていくと考えられ、努力次第では儲かることも十分可能です。
しかし、お客様に魅力あるサロンだと感じてもらわなければ、マツエクのプライベートサロンを開業しても、生き残っていくことは難しいでしょう。
ewaluでは、経営や集客に関する個別相談を随時受付中!
アイリストの理想とするサロン像を伺い、それに合わせた経営戦略や集客方法をご提案いたします。
マツエクサロンを開業したいとお考えの方や、すでに開業されている方も、お気軽にお問い合わせください。
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