マツエクの開業方法として、自宅サロンを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

マツエクの自宅サロンは、コストを抑えて開業がしやすい一方で、自分で行わなくてはならない手続きや申請が数多くあります。万が一、手続きができていないと営業できない可能性があるため、自宅サロン開業におけるデメリットや注意点をしっかり理解しておくことが大切です。

今回は、マツエクの自宅サロン開業で必要な資格や手続き、メリット/デメリットについて詳しく解説していきます。

株式会社ewalu(エワル)では、アイリストを含めてこれまで100名近くの開業サポートを行ってきた実績がありますので、ぜひ参考にしてください。

マツエクサロンを自宅で開業することは可能?

結論から言うと、マツエクを自宅サロンで開業することは可能です。

しかし、他の美容業界とは異なり、美容師免許の取得と保健所への美容所登録が必要になります。

マツエクの自宅サロン開業は、ハードルが低いと言われていますが、思い立ってすぐに始められるというわけではないのです。

ここからは、美容師免許の取得や、美容所登録が必要な理由について、ご説明していきます。

前提① 美容師免許の取得が必要

マツエクやまつげパーマなどのような、アイラッシュの施術を行う場合は、美容師免許を取得しなければいけません。

アイリストはもともと、美容師免許が不要な職業でしたが、マツエクの施術における目元のトラブルが相次ぎ、美容師免許の取得が必須となったのです。

取得方法としては、厚生労働省が指定している専門学校に2年以上通い、国家試験に合格することが必要になります。

すでにマツエクサロンで働いた経験がある方は問題ありませんが、新規ビジネスとして検討している方は、取得するようにしましょう。

美容専門学校の中には、アイリストとして必要な技術を習得できるコースがあるため、アイリストに特化したコースがある学校を選ぶのがおすすめです。

前提② 保健所に美容所登録をしなければいけない

マツエクを自宅サロンで開業する場合でも、保健所へ美容所登録の申請を行わなくてはいけません。

美容所登録とは簡単に言うと、『美容所としてお客様にサービスを提供する場所』として保健所に認めてもらうことです。美容所登録は法律に沿ったものであり、登録されることで初めてマツエクの自宅サロンとして営業ができるようになります。

主な目的は、お客様の健康を守るために、サロンが規定の衛生基準や構造基準に合っているかを確認することです。

方法としては、保健所職員が実地検査に入り、床面積や椅子の台数、備品などといった基準項目がチェックされます。

具体的な条件については次の項目で説明しますので、引き続き読んでみてください。

無許可で経営するとどうなるのか?

美容師免許を持たずに施術を行った場合、30万円以下の罰金が科せられ、逮捕に至る可能性もあります。

美容師法によると『美容』とは、一般的に首から上の容姿を美しくすることと定められており、マツエクも美容師法に該当するのです。

そのため、美容師免許を保有していなければお客様に施術ができません。

美容所登録についても、登録を行っていない場合は開業が認められず、万が一営業していることが確認された場合は、30万円以下の罰金や営業停止といった処罰を受ける可能性があります。

美容所登録は手間がかかりますが、お客様だけではなく施術者の健康を守るためにも非常に重要であるため、計画的に手続きを進めていきましょう。

参考:まつげエクステ店の美容師法違反事件|無許可営業に伴う罰則と対応

保健所への美容所登録の条件

日本では、『美容師が美容行為を行う場所には所定の条件を満たす必要がある』と決められており、美容所登録で認定されて初めてサロンを運営することができます。

この登録によって、サロンが衛生的で、安全に運営できる基準に達していることが証明されるのです。

美容所登録に必要な条件は、管轄の保健所によって異なるため、事前に自治体のホームページで確認するようにしましょう。

ここでは渋谷区を例に挙げて、具体的な基準をご紹介していきます。

広さ(8畳以上)

自宅で個人運営する場合、6畳あれば十分だと言われていますが、マツエクの自宅サロンの場合は美容所登録が必須のため、施術スペースは8畳以上を確保するようにしましょう。

・1作業室の面積は内法で13㎡以上であること。
・作業室は作業室以外のスペースと区画をすること。
・作業室面積13㎡で作業椅子6台まで
・7台以上は、1台につき3㎡追加

自治体によって広さの条件が異なる場合もあるため、管轄の保健所に相談することをおすすめします。

床や壁の素材

床は滑りにくく、水や汚れに強い素材であることが条件になります。

液体が染み込みにくくなり、施術中に汚れてしまっても、簡単にお掃除ができ衛生的に保つことが可能です。

また、壁や天井も防水や防汚などの機能性のある素材を選んで、清潔な環境を維持することが求められます。

・不浸透性材料(コンクリート、タイル、リノリウム、板等)を使用すること
・適さないもの:たたみ、カーペット、ふすま、障子等

こちらも自治体によって規定が異なりますので、確認しておきましょう。

照明の明るさ

作業室は自然光が入る窓か、100ルクス以上の明るさの照明を設置しなくてはいけませんが、一般的には、300ルクス以上が好ましいとされています。

・採光、照明が充分であること
・作業面照度:100ルクス以上

インテリアを揃える際には、光量も意識して取り揃えると良いでしょう。

設備(水道など)

流水装置は、従業員が手を洗ったり、マツエクで使った施術道具を洗ったりするために、自宅サロンでは必要不可欠なものになります。

・流水設備のある洗い場を設けること(トイレの手洗い設備及び洗髪設備とは別に設けること)

どこに洗い場を設置するかによって、使い勝手が悪くなってしまう場合もあるため、設計の段階で慎重に決めておきたいところです。

待合スペース

保健所の検査では、施術室には施術中のお客様以外をみだりに入れない、施術前のお客様は待合室で待機させると決められています。

・待合場所は、入り口付近で作業室を通過しない場所に設け、作業室との間に区画等を設けること
・区画に適するもの:固定したつい立て、動かせない家具、壁や扉
・区画に適さないもの:固定していないつい立て、カーテン、観葉植物

区画に適さないもので区切っていると再検査になってしまうため、明確に区別しておきましょう。

清潔さ

直接皮膚に触れる器具は、お客様1人に使用した後にしっかり洗浄したうえで、器具に応じた方法での消毒が美容師法で定められています。

・消毒設備を用意すること
・消毒済物品容器と未消毒物品容器を備えること
・蓋つきの汚物箱及び毛髪箱を用意すること

また、保健所の立入検査の際に、営業時と同じ手順で消毒用の設備や備品を使ってみるように言われることがあるため、あらかじめ消毒手順のシュミレーションはしておいたほうが安心でしょう。

玄関

自宅サロンの場合は保健所の指導によって、生活用の玄関とお客様用の玄関を分けなければいけないケースがあります。

自宅サロンは基本的に他人の家であり、人によっては入りにくいと感じる方もいる
ため、入りやすさを意識することがポイントです。

大きな看板をつけることができなくても、玄関に目印をつけたり、家族の靴や傘を片付けたりして、生活感を出さないような雰囲気を作ることが大切になります。

参考:美容所の開設に関する基準等について

マツエクサロンを自宅で開業するメリット/デメリット

メリット

マツエクを自宅サロンで開業するメリットは、次の2点が挙げられます。

・初期費用を抑えることができる
・空き時間を有効活用できる

テナントを借りる場合、ほとんどの場合が駅付近で好立地な分、契約時の初期費用や家賃が高額になる傾向があり、物件取得費はおよそ100~200万円、内装工事費は50~250万円ほどになります。

間取りも広いことが多く、看板作成も含めると、トータルで300万円近くになることもあるのです。

マツエクの自宅サロンであれば、自宅の一室を利用することになり、基本的に大規模な工事や家賃はかかりません。

一般的に、自宅サロンで必要な開業資金は約150~200万円と言われており、テナント運営よりもコストは抑えられるでしょう。

また、マツエクの自宅サロンは、仕事と家庭の両立がしやすいことが特徴です。自由に使える時間が限られている主婦の方にとって、パートやアルバイトのようなシフトが決められている働き方は、厳しいかもしれません。

自宅でサロン運営ができれば、予約が入っていない時間帯は、自宅で家事をすることができ、空き時間を有効に活用することが可能になります。

さらに、サロンと自宅の通勤時間やお金もかからないため、効率的な働き方が実現できるでしょう。

デメリット

一方で、マツエクを自宅サロンで開業するデメリットとしては、下記のようなことが挙げられます。

・手続きを自分で行う必要がある
・集客が難しい
・プライバシーを確保できない
・自宅の空き部屋の間取りや工事が難しい

マツエクの自宅サロンを開業するまでには、下記のような準備や申請を行う必要があります。

・事業所計画の作成
・開業資金の調達
・店舗づくり
・施術道具の準備
・届出の提出
・集客方法の選定

また開業してからも、税金や確定申告の申請があり、施術以外でも自分1人で対応していかなければなりません。

サロン運営において、集客は利益に直結するため、最も注力していきたい分野ですが、自宅サロンは集客が難しいと言われています。

理由としては、住宅街にあるためマツエクサロンとして認知しづらい、飛び込みのお客様が来店しにくいなどが考えられるでしょう。

また、ネットや広告に住所などのサロン情報を掲載すると、不特定多数の人に自宅の住所が知られてしまうリスクがあります。

最悪のケースだと、マツエクの施術を受けるお客様以外が自宅サロンに侵入して、窃盗などの被害にあってしまうかもしれません。

さらに、前の項目でご紹介した美容所登録の条件が、自宅の間取りによっては満たすことができないため、注意が必要です。

このように、自宅サロンは大きなリスクを抱えてしまうため、マツエクを自宅で成功させることは現実的に難しいと言っても過言ではありません。

ewaluの経営サポートについて

マツエクを自宅サロンで成功させることが難しいことは、前の項目でご説明しましたが、せっかく開業するのであれば、リスクを抑えて安全にサロン運営をしていきたいものです。

ewaluでは、費用を抑えながら高い集客力を持って、店舗運営ができるサポート体制が特徴です。

弊社で開業した方の中で、売上1,000万円を達成した働くママもいらっしゃいます!

ewaluの経営サポートについて、ご紹介いたします。

・開業資金0円でスタート可能
・固定家賃がなく好立地のサロンで開業できる
・時短勤務が可能でシフトが自由に組める
・税金/確定申告から集客までの支援が充実

ご希望のエリアで、サロンの一室を借りて開業するため、集客に苦労する心配もないでしょう。

実際に開業者の8割が顧客0からのスタートで、集客媒体で高い実績を残しています。

また、サロン内での開業のため、手間がかかる美容所登録や内装工事も必要ありません。

お問い合わせから開業までの平均期間は半年程度ですが、速い人であれば2,3ヶ月で開業することも可能です。

そして弊社は、子育てを頑張るママや、自分のこだわりがつまったサロンの運営、プライベートの充実など、一人ひとりが持っている理想的な働き方が実現できるように、働く女性を応援しています。

まずは、今の悩みや不安を聞かせていただき、どのような働き方を叶えたいのか一緒に考えていきましょう。

面談はオンラインでも可能ですので、気軽にお問い合わせください。

まとめ

まとめ

マツエクを自宅サロンで開業することはできますが、美容所登録や内装工事、集客対策などを1人で行う必要があり、時間と労力がかかってきます。

また、必ずしもマツエクの自宅サロンの開業が成功するとは言えないため、リスクを最小限に抑えるためにも、開業支援サービスの活用がおすすめです。

ewaluでは、美容サロンの一角を借りて開業するスタイルで、手間がかかる申請から集客戦略まで一貫して、アイリストの開業をしてサポートしています。

開業者の9割が弊社の開業支援に満足いただいており、アイリストとしての理想的な働き方を叶えることができるでしょう。

興味がある方は、お気軽にお問い合わせフォームからご相談ください。

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