ネイルサロンで働く人の中には今の職場に不満があり、自分の裁量をもって働くことに憧れを感じてる人も多くいるのではないでしょうか。
この記事ではサロンの経験に関わらず独立したいと考えている方向けに、必要なスキルや独立後の収入についてご紹介します。
ewaluで契約したお客様を対象にアンケートを実施したところ、お客様の94.6%は「開業に満足している。」と回答していて、中でも『こだわりや個性を生かせる』充実したサポートには多くの方から喜びの声をいただいています。
ネイリストの独立の種類
主な形態 | 開業届の提出 | |
---|---|---|
個人事業主 | ・店舗 ・自宅 ・賃貸マンション |
あり |
フリーランス | ・講師 ・施術者 |
なし |
ネイリストの独立方法は大きく個人事業主とフリーランスの2つに分類され、開業届を提出するかしないかによって、呼び方が変わります。
ここでは税務署に開業届を提出する場合に限り、税務上は個人事業主として表記されると覚えておきましょう。
ネイルサロンを開業する
ネイルサロンを開業するには下記の3つの形態に分かれます。
- 店舗
- 自宅
- 賃貸マンション
それぞれメリット/デメリットがあり、開業する目的や働き方によって適したスタイルがあります。
フリーランスとして活躍する
ネイリストとして独立する方法としては、自宅や賃貸テナントなどでネイルサロンを開業して施術を行うスタイルの他にも、実店舗を持たないフリーランスとしての働き方があります。
フリーランスの主な活動方法は下記の通りです。
- 出張型
- 間借り型
- 業務委託型
順番に解説したいと思います。
出張型
出張型はお客様の家に直接訪問したり、近くのホテルなどで待ち合わせをしてネイルを行う方法です。
施術場所によっては移動に時間がかかりますし、道具を持ち運ぶのも手間に感じるかもしれません。
しかし基本的に消耗品費以外の費用がかからない方法なので、最大限コストを抑えた働き方がしたい方には良いでしょう。
間借り型
間借り型はシェアサロンやレンタルサロンの一室を借りて営業する方法です。
設備が揃っているサロンであれば、道具や材料を持ち運べばすぐに営業することができます。
スペースを借りて施術するので場所代はかかりますが、支払いは時間単位から月単位まで様々なので、利用する頻度に合わせてレンタルすれば費用を抑えて経営することも可能になるでしょう。
業務委託型
業務委託型は正社員として直接契約するのではなく、美容室やネイルサロンと業務委託契約を結び、スタッフとして働く方法です。
給与はほとんどの場合が歩合制で、担当したお客様の数に応じて変動します。
勤務時間は自分で決められるため、予約がある時にだけ出勤するといった働き方も可能です。
講師として活躍する
ネイリストとして高い技術力を持っていれば、講師として活動するのも一つの手です。
働く場所には専門学校/スクールで生徒を指導する以外にもネイルサロンと業務委託契約を結び、従業員の育成をする方法があります。
また講師として活動するためにはJNAの『認定講師資格』を取得し、知識や技術の証明をすることはもちろんのこと、下記のようなスキルを身に着けることが大切です。
・指導力
・企画構成力
・コミュニケーション力
中でもコミュニケーション力を上達させると、生徒から疑問や意見を引き出すことも容易になるので、円滑に講習が進み、有意義な時間を過ごすことができるでしょう。
独立する前に気になるFAQ
独立後の年収/収入
一般的な普通の会社員は、年齢が上がっていくごとに給料も上がっていく賃金制度ですが、ネイリストは成果に合わせてインセンティブが支払われる制度を採用しているところがほとんどです。
しかし独立すると売上から諸経費を引いた額の全てが収入になるので、従業員として働いていた時よりも多く稼ぐこともできるでしょう。
下記では個人事業主とフリーランスで働く場合の収入についてご紹介します。
【個人事業主】
施術料金が7000円で従業員3人体制で運営しているサロンの場合
・7,000(施術料金)×9(1日に対応可能な客数)×25(日数)=1,575,000(売上)
・1,575,000(売上)-920,000(諸経費)=655,000(収入)
【フリーランス】
施術料金が1万円で一日当たり2人のお客様を施術する場合
・10,000円(施術料金)×2(客数)×22(日数)=440,000(売上)
・440,000(売上)-150,000(諸経費)=290,000(収入)
フリーランスでは口コミや評判などが広まり固定客がつくまでの間は、収入も不安定になりがちなので、SNSを用いたセルフブランディングに関する知識を身に着けることをオススメします。
独立のために費用はどれくらいかかるのか
物件取得費 | 内装工事費 | 備品費 | 広告宣伝費 | |
---|---|---|---|---|
店舗 | 100~150万円 | 0~100万円 | 30万円 | 30万円 |
自宅 | 0円 | 30万円 | 30万円 | 30万円 |
賃貸マンション | 80万円 | 30万円 | 30万円 | 30万円 |
講師やフリーランスとして働く場合、開業にかかる費用は施術に必要な道具代のみであるのに対して、店舗を構える形態ではこのような費用が必要になります。
また最低限の資金調達だけでは開業後に資金不足になってしまうことも予想されるので、6~12ヶ月分の運営資金として追加で100〜150万円は用意しておきましょう。
経験年数がどれくらいで独立するべきなのか?
独立のタイミング
ネイルサロンで3〜5年ほど働くと、サロン内の業務をひと通りこなすことが出来るように成長している人がほとんどで、実際にこの時期に独立を考える人も多い傾向にあります。
しかし1年で独立をする人もいれば、10年経っても同じサロンで働き続ける人もいるので、独立のタイミングに決まりはありません。
周りが独立していったとしても焦らずに自分のペースでステップアップしましょう。
いきなり独立しても大丈夫?
ネイリストは美容師免許などの国家資格を持っていなくても開業することができる職業なので、ネイルサロンで働いたことのない人や美容業界の経験がない人がネイリストを目指すことも実質可能です。
しかしネイルサロンの5年以内の廃業率は90%とも言われているため、前知識なしで成功できるほど独立は甘くないということも覚えておきましょう。
廃業の原因は集客の仕方にあることが多く、集客に苦戦している個人サロンの声をよく耳にします。
開業初期はほとんどのサロンが赤字経営からスタートするので、できるだけ早く黒字経営へ切り替えることが重要です。
赤字から脱出するためには開業前から経営戦略を練り上げ、黒字に転換するまでの緻密な作戦を立てるようにしましょう。
サロン経験がない場合はどうする
先述した通り、サロン経験がない人でもネイリストとして独立することは可能です。
しかしサロン内の業務に関する知識を持たないまま開業すると、痛い目を見るでしょう。
ネイルサロンではアルバイトやパートを採用しているところもあるので、まずはサロンで少しでも経験を積んでから開業してみることをオススメします。
ewaluでは外部講師を呼んで技術講習を行うイベントに無料で参加できるなど、ネイリスト経験が浅い方でも独立開業を目指せるサービスを提供しています。
ewaluの独立開業サポートの詳細が気になる方は、この記事の後半でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
独立までの手順
方針を決める
独立する際には働き方を含む経営の方針を決めていくことが重要です。
具体例とともに解説します。
- 働き方
- ターゲット
- コンセプト
- メニュー/価格設定
【具体例】
・賃貸テナント
・20代以上の働くOL
・忙しくても仕事帰りにフラッと立ち寄れるスピード感のある施術
・シンプル系のネイル/7500円
項目に沿って自分の理想のイメージを当てはめていくと全体像が見えてくるのではないでしょうか。
この段階でターゲットやメニューを決めておくと、創業計画書を作成するときの参考にもなります。創業計画書は物件探しや開業資金の調達をする時に役立つので、この際に一緒に準備しておきましょう。
場所を決める
次に大まかな開業のエリアを決め、適切な物件を選択していきましょう。
エリアを決める際のポイントは下記が挙げられます。
- 立地/価格
- 設備の充実度
- 周辺の競合店の分析
ターゲットの行動範囲や競合店に関する情報をインターネットで調べてもいいのですが、開業後の集客対策を考えるうえで、一度現場に足を運んで街の雰囲気を知っておくことをオススメします。
開業資金を貯める
開業場所が決まったら、助成金/補助金/融資を利用して開業資金の調達をするようにしましょう。
先にネイルサロン開業の際に受け取れる助成金/補助金をご紹介します。
制度 | 対象 |
---|---|
地域雇用開発助成金 | 雇用機会が特に少ない地域で開業し、その地域で暮らす人を雇う場合 |
キャリアアップ助成金 | 非正規労働者がキャリアアップしやすい施策を講じる場合 |
IT導入補助金 | 売上アップ、業務効率化につながるITツールを導入したい人 |
小規模事業者持続化補助金 | サロンでいえば、新メニュー導入を検討している事業者 |
他にも自治体が独自に実施している助成金/補助金も存在するので、自分の条件に合う制度はないか一度調べてみるといいかもしれません。
融資制度には日本政策金融公庫で利用できる『新創業融資制度』と、民間の金融機関で利用できる『信用保証付き融資』があります。
特に『新創業融資制度』は担保も保証人もなしで申請でき、金利も低いので魅力的です。また融資担当者は経営者に返済能力があるか確認するために、創業計画書や事業計画書を見て判断します。
融資の申請が通りやすいように説得力のある計画書を作成し、事業の価値をアピールしましょう。
内装工事を行う
開業資金の申請が完了したら内装工事の手配を行いましょう。
①入念な打ち合わせ
②費用の確定
③工事開始
内装工事はこのような流れで進めていくので大体1か月近くは余裕を持って始めることが大切です。打ち合わせの際には、写真やイラストを使って理想のイメージを伝えると考えを共有しやすく、工事もスムーズに進めることができます。
コンセプトに合ったインテリアを集めて、統一感のある雰囲気に仕上げましょう。
開業届を出す
内装工事が完了したらオープンに合わせて開業届を提出しましょう。
届出に必要な書類の入手方法と提出方法は下記の通りです。
【入手方法】
・直接税務署で受け取る方法
・国税庁の公式ホームページからダウンロードする方法
【提出方法】
・直接税務署に提出しに行く方法
・返信用の封筒に入れて郵送する方法
・e-taxを利用してオンラインで送る方法
提出期限は開業から1か月以内なので、オープンしたら早めに提出しましょう。
集客を行う
開業時から多くのお客様を招き入れるためには、集客施策を考えておくことが重要です。
この記事ではネイルサロンにおすすめの集客方法をいくつかご紹介します。
- SNSを利用する
- ポータルサイトを利用する
- チラシやポスティングをする
SNSを利用する
SNSを利用するとお店の情報を様々な人に知ってもらうことができます。
特にXは拡散力の高さにInstagramは視覚的訴求力に強みがあるので、それぞれの特徴を活かした集客施策を実行しましょう。
ポータルサイトを利用する
ホットペッパービューティなどのポータルサイトにお店の情報を掲載し、予約につなげる方法もあり集客効果も高いです。
ホットペッパービューティーの美容系サロン年間ネット予約件数は6500万件以上であり、実際にサロン予約をする時に利用したことがある人も多いと思います。
掲載費用はかかるものの、多くのユーザーからお店の存在を発見してもらえる可能性が高まるのでぜひ利用しましょう。
チラシやポスティングをする
周辺地域の方たちの家のポストにチラシを投函したり、人通りの多い駅前などの場所でビラ配りをすることも集客に効果的です。
チラシ限定のクーポンやお店のホームページにつなげるQRコードを貼り付けると、よりたくさんの人に来店してもらえるでしょう。
ewaluの独立サポート支援について
本格的にサロンを開きたいのであれば路面店やテナントを借りて開業する形が主流ですが、開業資金として210万円以上用意する必要があるため、経営者への負担は大きいです。
しかしewaluでは自己資金0円でも自分のお店を持つことができ、リスクを感じることなく開業を目指せます。
ewaluでは資金面以外にも充実したサポートを展開しているので、3つほどご紹介しましょう。
- 集客に関するサポート
- 自由な働き方ができる
- 高収入も実現可能なシステム
集客に関するサポート
開業時に固定のお客様を持っていなくても、安心して開業することができます。
開業前から集客に関することはなんでも相談にのってくれるため、疑問や不安を感じずにスタートを切れるでしょう。
またホットペッパービューティーに掲載する場合、1年目の広告費は半分負担してくれるサポートもあるので経済的に優しいです。
自由な働き方ができる
家事や育児、介護などで忙しい場合でも営業時間を自由に調整できるため、時短勤務で働くことも可能です。
労働時間の規定はなく、仕事とプライベートの両立をさせたい方には最適でしょう。
高収入も実現可能なシステム
技術売上の60%~80%、店販売上は100%が還元されるため、今までよりも高い収入を得ることができます。
プライベートの時間も大事にしながら、スタッフ時代よりも多く稼ぎたいという方はぜひ一度ご相談ください。
まとめ
ネイリストの独立は皆さんが想像しやすい店舗開業の他にもフリーランスとしての働き方が存在します。
今回は個人事業主とフリーランスの違いを明らかにするため、開業費用と収入の比較をしてきました。フリーランスは開業費用が少ないものの、集客が難しいので収入が不安定になりがちです。
『すでに知名度を持っている』、『サロン時代からの固定客が多い』方以外は長期的に経営できる店舗開業を強くオススメします。
ewaluでは最短90秒で登録、お問い合わせもできるので開業するか迷っている方はお気軽にご相談ください。
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