アイリストが独立する方法として、自分のお店を持ちたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
マツエクサロンは女性を中心に一定の需要があり、個人経営は儲かるのか、利益率はどのくらいか、開業に必要なものなどは、気になるところかもしれません。
今回はマツエクサロンの市場規模や将来性、経営を失敗してしまう人の特徴や、サロン経営の条件などについて解説します。
株式会社ewalu(エワル)では、アイリストを含めてこれまで100名近くの開業サポートを行ってきた実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
マツエクサロンの市場規模と将来
市場規模
マツエクサロンの市場規模は年々拡大傾向にあり、需要が伸びています。
理由としては、マツエクを日常的に取り入れられるようになったからです。女性の社会進出が進み、共働き世代が増えたことで、忙しい朝の身支度の時間短縮に大きく貢献しています。
マツエクは毎日のメイク時間を短縮でき、ノーメイクでも目元を華やかな印象にしてくれるため、多くの女性が利用するようになりました。
もともとは20〜30代の女性が主な利用者層でしたが、近年では中高年層でも注目されるようになり、幅広い年代に親しまれています。
このことから、今後も安定した利用率で、マツエクサロンの経営は伸び代があると期待しても良いでしょう。
将来性
マツエクサロン業界はここ数年、他社競争が激しくなっており、経営に悩んでいる方も増えています。
マツエクサロンの普及により、顧客を確保するために、新しい施術や商品の導入などの経営戦略がどんどん進んでいるのです。
また、激しい価格競争により、料金の安さだけで選ばれるケースも多く見受けられます。
そのため、他社競争で生き残っていくためには、技術力の高さやサービスの充実の他にも、お客様に価値を感じてもらえるサービスを提供していくことが重要です。
一方で、他社競争は業界の発展にも良い影響をもたらす効果もあります。
お客様に高品質のサービスを提供することで、他社との差別化ができ、将来的にも業界全体がより進化していけるでしょう。
マツエク経営は利益率が高い
マツエクサロンの経営を考える際に、利益率がどのくらいなのか、個人では儲かるのかは、押さえておきたいポイントになります。
マツエクサロンの開業で必要なものは、非常に原価が安いため、利益は上がりやすいです。
施術料金はマツエクサロンによりますが、1回の施術に対する商材費は100〜300円程度になります。
マツエクの施術に必要な材料は、主に下記の8つです。
商材費の相場を確認して、マツエクサロンの経営に活かしていきましょう。
商材名 | 費用 |
---|---|
エクステ | 2,000〜3,000円(シングルラッシュ1ケース) |
グルー | 3,500〜4,500円(5ml) |
グループレート | 約500円 |
ツイーザー | 約1,000円 |
リムーバー | 約400円 |
前処理剤 | 1,500〜2,000円(100ml) |
コーティング剤 | 2,500〜3,000円(10g) |
サージカルテープ | 150円(10m) |
例えば、1回の施術料金が5,000円の場合、顧客1人の施術で4,700〜4,900円の利益が出るという計算です。
他にも人件費などがかかってきますが、原価が低いため、十分に利益を上げることができます。
また、マツエクは1回の施術で終わりではなく、持ちを長くするために定期的なメンテナンスが必要です。
お客様が繰り返し来店いただくことにより、顧客がサロンの利用を開始してから終了するまでの間に得られる利益のアップを、図ることができるでしょう。
マツエクサロンオーナーの年収
マツエクサロンオーナーの年収は、税金や保険を加味しない場合で、300〜600万円程度が目安です。
マツエクサロンの規模や経営スタイル、家賃やスタッフの有無などによって大きく異なってきます。
マツエクサロンの開業を自宅で行うケースもありますが、ここでは店舗で開業した場合の、具体的な年収を計算してみましょう。
【単価5,000円・1日の来客数8名・営業日数25日】
売上 | 費用 |
---|---|
100万円 | 人件費 25万円 |
賃料 10万円 | |
諸経費(光熱費・材料費など) 10万円 | |
広告費 5万円 | |
合計 50万円 |
利益:100万円−50万円=50万円
年収:50万円×12ヶ月=600万円
数字はあくまでも目安ですので、サロンによって単価や営業日数、来客数などは変わってきます。
次に、弊社で開業した方の収入例をご紹介します。
【顧客少数からのスタート・フルタイム】
経過月数 | 手取り額 |
---|---|
1ヶ月 | 約28万円 |
2ヶ月 | 約39万円 |
3ヶ月 | 約57万円 |
6ヶ月 | 約61万円 |
12ヶ月目 | 約68万円 |
21ヶ月目 | 約62万円 |
この方は3ヶ月目まで徐々に手取り額を上げながら、半年後からコンスタントに収入を得ることができています。
弊社の報酬制度は、技術売上の60〜80%と業界でも高水準です。
店舗で開業するよりも、賃料や人件費がかからないため、コストを抑えて開業ができます。
給与の詳細については下記のページも合わせてご覧ください。
サロン経営を失敗してしまう人の特徴
マツエクサロンを含む美容業界の廃業率は、1年で約60%、3年で約90%、10年で95%と言われており、他の業界と比べて高い傾向にあります。
マツエクサロンは個人で開業する方が多く、儲かると考えられがちですが、実は経営に失敗してしまう人も多いのが現状なのです。
ここからはマツエクサロンの経営に失敗してしまう人の特徴について解説していきます。
固定費が大きい
マツエクサロンを開業する際にかかってくる費用として、家賃や人件費、水道光熱費などが挙げられます。
マツエクサロンを安定的に経営していくためには、毎月の固定費を確保していくことが重要です。
特に、店舗運営や賃貸マンションでの開業では、家賃が固定費の中でも大きな割合を占めることになります。
集客力にこだわりすぎて、家賃が高すぎる物件を契約してしまうと、サロンの経営がすぐに厳しくなってしまうかもしれません。
サロンをオープンしてすぐに利益が出るとは限りませんし、固定費が大きいと黒字になるまで時間がかかりやすくなります。
固定費は必ず毎月発生するため、マツエクサロンの経営が安定的に続けていけるか、収支のバランスを確認するようにしましょう。
集客戦略が計画できていない
集客は利益に直結するため、マツエクサロンの経営を成功させるための重要な施策です。
集客方法としては、ホームページやチラシ、SNS、予約サイトなどが挙げられますが、選択肢を間違えると、上手く顧客を集めることはできません。
そのため、自分のサロンがターゲットにする顧客層に合わせて、集客媒体を選ぶ必要があります。
例えば、メインとなるターゲット層が20~30代女性である場合、SNSやWEB媒体を活用した集客が効果的でしょう。
また、広告宣伝費にいくらかけるのかも大切であり、かけすぎてもかけすぎなくても必ず集客力が上がるとは限りません。
まずはマツエクサロンの経営戦略を明確にしたうえで、ターゲット層に合わせた集客媒体を選ぶようにしましょう。
他店との差別化ができていない
他店との差別化は、マツエクサロンの安定的な経営のために必要不可欠な要素になります。
しかし、近年のマツエクサロンの急増で、他店との差別化のような経営対策が難しくなってきているのです。
競合店にはない魅力がお客様にうまく伝わらないと、料金の安さだけで選ばれてしまう可能性があるため、自サロンの魅力をアピールしていくことが大切になります。
例えば、競合店には真似できないような高い技術、お店の心地よい雰囲気、顧客のニーズを満たしてくれるメニューの提供など、様々な場面で差別化を図ることができるでしょう。
このように、料金が高くても自分のサロンに行きたいとお客様に思ってもらえるように、価値のあるサービスを提供していきましょう。
一人で経営する場合サポートがいない
マツエクサロンを1人で経営する場合、あらゆる業務を自分で行わなければいけません。
例えば、集客対策や売上管理、スタッフの育成など多岐に渡ります。
個人経営では、何かあった時に相談できる相手やサポートを受けられる機会は少なく、孤独に感じやすいものです。
また、マツエクサロンの経営がうまくいかない時に、課題点に気づきにくくなり、挫折してしまうかもしれません。
サロン経営者同士のつながりは良い刺激を与えるため、サロンオーナー向けのイベントやセミナーに積極的に参加して、コミュニティを広げていくと良いでしょう。
ewaluでは、開業者同士の定期的な情報交換会や、集客やSNSなどの教育サポートが充実しており、1人でも安心して開業できる体制が整っています。
弊社の詳しいサポート内容については、下記のページも合わせてご覧ください。
マツエクサロンの経営の条件/届出
マツエクサロンの開業に必要なものは、主に3つあります。
事前に準備しておかないと、開業できない場合もありますので、今のうちに確認しておきましょう。
美容師免許
お客様に施術を行う場合、美容師免許を取得する必要があります。
マツエクサロンのオーナーとして経営業のみをする場合は、美容師免許を持っているスタッフを採用すれば良いため、資格なしでも問題ありません。
しかし、マツエクサロンで施術者と経営者を並行して行いたい場合は、美容師免許を取得しておきましょう。
また、サロン内に施術を行うアイリストが2名以上いる場合は、最低1名は管理美容師免許を持っていることが必須です。
取得要件は、3年以上の美容師経験があり所定の講習を受けることにより、修了証書が交付されます。
一方で、施術を行うアイリストが自分だけの場合は、管理美容師免許は必要なく、美容師免許のみで構いません。
管理美容師免許についての詳細は、公式サイトでご確認ください。
参考:https://www.rbc.or.jp/workshop/overview/
美容所登録
マツエクサロンを開業するためには、保健所の美容所登録が必要です。
美容所登録を行わずにマツエクサロンを経営することは、美容師法で法律違反とされており、30万円以下の罰金になりますので注意しましょう。
美容所登録では、サロンに保健所の立入検査が入り、所定の構造設備の基準を満たしているかの確認が行われます。
検査が通れば確認済証が交付され、マツエクサロンの開業ができますが、トータルで2週間前後かかりますので、時間に余裕をもって必要なものを準備することをおすすめします。
基準は都道府県によって違いがあり、検査基準や登録時に必要な書類等については、事前に管轄の保健所に確認しておきましょう。
開業届
美容所登録の他にも、マツエクサロンを経営していくためには、開業届を提出しなければなりません。
提出方法は、マツエクサロンの経営を開始してから1か月以内に管轄の税務署に提出します。
開業届は美容所登録と違って、提出しなくても法律違反ではありませんが、確定申告で青色申告を受ける際に必要です。
開業届を提出するメリットとしては、特別控除が受けられる、屋号を使った銀行口座が作れる、個人事業主向けの共済に加入できるなどがあるため、積極的に提出すると良いでしょう。
ewaluの経営サポート
ewaluでは、独立開業を目指すアイリストをサポートしています。
マツエクサロンの開業を1人で行う方も多いですが、経営や集客についての知識が十分でないために、なかなか挑戦できない方も多いようです。
弊社では、経営コンサルのプロがついてくれるため、分からないことは全てサポートいたします。
具体的なサポート内容は下記の通りです。
- 家賃の支払いは不要で好立地の場所で開業可能
- 開業前から集客について学べる
- 外部講師による無料のSNSや技術講習
- 開業者同士の情報交換会
- 税金や確定申告のサポート
弊社は面貸しスタイルを採用しており、好立地でオシャレな美容室の一角を借りて開業できるため、高い集客力が期待できるでしょう。
また、開業者の8割が顧客0名からのスタートであり、集客媒体ではエリア平均以上の集客実績を残しています。
1人でマツエクサロンを経営する方でも、何かあった時にいつでも相談できる体制の充実が、弊社の強みです。
「常に相談できる環境で集客ができるようになった!」
「学ぶ機会が多くマツエクサロンの経営に自信がついた!」
と多くのアイリストから喜びの声をいただいています。
実際に1人でマツエクサロンを経営している方の声も、合わせてご覧ください。
まとめ
数あるマツエクサロンの中からお客様に選んでいただくためには、経営戦略と集客対策が欠かせません。
1人でマツエクサロンの開業を考えている方は、独立支援サービスを利用することで、経営や集客について学ぶことができ、効率よく開業の準備ができるためおすすめです。
ewaluでは、一人ひとりに合わせた経営/集客方法をご提案しています。
随時個別相談を行なっていますので、気になる方は下記のフォームからお気軽にお問い合わせください。
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